琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

ティンカー・ベル ☆☆☆


ティンカー・ベル [DVD]

ティンカー・ベル [DVD]

ディズニーが心をこめて贈る『ティンカー・ベル』4部作から、春の物語の始まりです。
季節の移り変わりや自然界の美しい営み、それは特別な“才能”を持った妖精たちの仕事です。そんな妖精たちが暮らすネバーランドの《ピクシー・ホロウ》に、また一人、特別な妖精が誕生しました―名前はティンカー・ベル。“もの作り”の才能に恵まれたティンカー・ベルは、春を届けに人間の世界《メインランド》へ行くことを夢見ますが、もの作りの妖精は《メインランド》には行けないと知り・・・。仲間の妖精たちに助けられながら、やがて自分らしくあることの大切さに気づいていきます。
不朽の名作『ピーター・パン』と共に世界中で愛されている小さな妖精ティンカー・ベル。ティンカー・ベル誕生の秘密と妖精の世界を描いた、心温まる物語です。

うーん、これは結局、ティンカー・ベルの壮大な「ひとりずもう」の映画なんじゃないか?という気がするんですよね、もう大人になった僕としては。
”もの作り”の才能を持つ妖精・ティンカー・ベルは、その才能が「縁の下の力持ち」な性質のため、妖精の谷“ピクシー・ホロウ”で、ずっと工作をしなければならず、「メインランド」(人間界)に行くことができないことが嫌で、なんとか、「他の能力」を身につけて、メインランドに行こうとするのです。ところが……

こういう[自分さがし物語」の「王道」として、ティンカー・ベルはさまざまな失敗の末に、「自分の役割」に目覚めていくのですが、
正直なところ、僕はこれを観ながら、「結局、人は(っていうか妖精の話なんだけど)、『自分がやりたいこと』よりも、運命によって与えられた、『自分に向いていること』をやるべきだってこと?とか、「でも、みんながみんな、何かに対する『才能』があるってわけじゃないだろ?
っていうようなことを考えずにはいられませんでした。
僕はむしろ、「他人が認めた自分の才能」に納得できずに苦しむティンカー・ベルのほうに共感できたんだよなあ……

映像はすごく美しいですし、ティンカー・ベルの緑のドレスは、けっして派手じゃないはずなのに、なんだかとてもセクシー。
静止画だとあんまり可愛くないのですが、動いているティンカー・ベルは、すごく魅力的です。
妖精たちが飛び回る姿も夢がある。
時間が80分足らずと短いのは、この映画にとっては、むしろメリットなのではないかと思います。
このくらいだったら、小さい子供でも飽きずに観られそうだし、2時間の映画を観る時間をつくるのがつらい大人にとっても、このくらいの時間であれば、なんとか確保できるはず。

『ウォーリー』みたいな圧倒的な作品でもないし、『ヱヴァンゲリヲン』ほどのパワフルな問題作でもありませんが、「ディズニーらしい、夢と教訓があるアニメ映画」として、ささやかにおススメしてみたい作品です。

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