琥珀色の戯言

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タイタンの戦い ☆☆☆☆


『タイタンの戦い』公式サイト

あらすじ: 神々が世に君臨していたある時代。神々の王ゼウス(リーアム・ニーソン)の息子として生まれたが、人間として育てられたペルセウスサム・ワーシントン)がいた。彼は世界を滅亡の危機から救うため、冥界の王ハデス(レイフ・ファインズ)を倒す戦いの旅に出る。そこには、悪魔や獣といった強敵との死闘が待っていた。


2010年5本目の劇場鑑賞作品。
週末は東京に行っていたのですが、東京駅に車田正美先生とコラボレーションした、この映画のイラストがたくさんディスプレイされていて、観たくなってしまったんですよね。

日曜日の20時からのレイトショーで観賞したのですが、観客は50人くらいとまずまずの入り。
主役のサム・ワーシントンも来日し、かなり気合を入れてプロモーションをやっていたのが効いているのかもしれません。

もともとギリシャ神話好き、歴史モノの映画好きの僕には興味深い作品なのですが、
『ペルセウス』(Wikipedia)
↑を読んでみると、この映画のペルセウスは、「メデューサ退治」のディテールなどは活かされているところもあるものの、全体的にはオリジナルストーリーというか、「そりゃちょっとゼウス優柔不断すぎるだろ!」と言いたくはなりました。
もっとも、ギリシャ神話の神々たちは、気まぐれだったり、嫉妬深かったり、ある意味「人間らしい神」なので、本質的には「原作に忠実」なのかな。
まあ、観客としては、「なんだこのゼウスの自作自演っぷりは!」と、イライラしたりもするんですけどねやっぱり。

この映画、3D版もあるそうなのですが、僕は2Dで観賞。
個人的には、わざわざ3Dで観なくても、2Dで十分に楽しめました。
3Dって、けっこう目が疲れるし。

基本的には、「目新しいところはないけれど、よくできた娯楽作品」です。
正直、これを観るなら、『ロード・オブ・ザ・リング』のDVDを観たほうが、はるかにストーリーも特殊効果も音楽も上なのではないかと思うのですが、ストーリーも含めて、「お手軽に観られる心地よさ」では、この『タイタンの戦い』に軍配が上がりそう。
あまり期待せずに「うわークラーケンでけえな!」とか思いながらボーっと眺めているのはけっこう楽しかったです。
こういう「エンターテインメントに徹した映画」も必要ですよ、うん。

しかしこれ、なんで『タイタンの戦い』って邦題になったんだろうなあ。
なんか、「ちょっと立ち寄っただけで『アマルフィ』」と、題名のつけかたが似ているような……

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