琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

パタゴニアを行く―世界でもっとも美しい大地 ☆☆☆☆☆


内容(「BOOK」データベースより)
パタゴニアは、南米大陸の南緯40年以南、アンデス山脈南氷洋に沈むホーン岬までを含む広大な地だ。豊かな森と輝く湖水が美しい北部、天を突き破らんばかりの奇峰がそびえ、蒼き氷河に彩られる南部、そして一年中強風が吹き荒れる地の果てフエゴ島…。変化に富む自然に魅せられて移住した写真家が、鋭鋒パイネやフィッツロイ、バルデス半島のクジラ、四季の花や味覚、そして人々の素朴な暮らしを余すところなく紹介する。

書店で見かけて購入。
僕のいままでの「パタゴニア」に関する知識は、以前、椎名誠さんの『パタゴニア』を読んだことがある程度でした。
「南米の南のほうにあって、自然が豊かで、風が強くて、人情があついところ」
椎名さんの本にも、写真がいくつか掲載されていたと思うのですが、そこはやはり、作家の旅行記なので(椎名さんは写真家としても有名ではありますが)、パタゴニアの視覚的なイメージというのは、僕はほとんど持っていなかったのです。

今回、この本を手にとって、僕はすっかり、パタゴニアの大自然に魅せられてしましました。
書店などで少しめくってみていただけれればわかっていただけると思うのですが、とにかく、パタゴニアは「青」が印象的な場所なのです。
僕たちがふだんイメージする「青空」って、「水色」だけれど、パタゴニアの空は、本当に「青い」。
そして、氷河には、透き通った碧さがあります。
夜の闇も、しっかりと深い。
ここで観る星は、本当に綺麗だろうなあ、と想像せずにはいられません。

「十八歳未満、四十五歳以上、お断り」
 世界中で最も簡単に蒼き氷河が見られる場所、そして蒼き氷河上を歩ける場所、そのひとつがペリト・モレノ氷河だ。ここには、年齢制限のついたユニークな氷河トレッキングツアーがある。
 カラファテから、レンタカーで氷河国立公園へ。ここは1937年に国立公園、1981年に世界遺産に指定され、パタゴニアで最も観光客を集める場所だ。北はフィッツロイ山から、アルヘンティーノ湖までの南北約170キロメートルの山岳部が含まれ、面積は4459平方キロメートル、山梨県とほぼ同じ大きさだ。園内にはウプサラ氷河やビエドマ氷河など、世界的な規模の氷河が47か所もあり、2008年度の観光客は50万人を超えた(10年間で5倍に飛躍)。
 世界でもっとも有名な氷河のひとつ、それがこのペリト・モレノ氷河であることは疑いようもない。

日本ではそれほど有名ではないパタゴニアなのですが、訪れる人の数は、最近急激に増えてきているようで、僕もこの本を読みながら、体が動くうちに一度は行ってみたいなあ、と思わずにはいられませんでした。
まさに日本からは「地球の裏側」ですから、そう簡単に行けるところではありません。
でも、「いつか行ってみたい場所」が、ひとつ増えるというのは、人生において、ちょっと嬉しい瞬間ではありますよね。
とにかく、写真が素晴らしい本なので、書店でみかけたら、ぜひ一度ページをめくってみてください。

この本を読んで、椎名誠さんの「パタゴニア」へのこだわりの理由が、ようやくわかったような気がします。


パタゴニア―あるいは風とタンポポの物語り (集英社文庫)

パタゴニア―あるいは風とタンポポの物語り (集英社文庫)

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