- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2011/03/11
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内容(「キネマ旬報社」データベースより)
椎名軽穂の人気漫画を、多部未華子と三浦春馬主演で映画化した青春ラブストーリー。長い黒髪と陰気な容姿が原因で「貞子」と呼ばれてきた爽子は、高校で誰からも好かれる男子・翔太と同じクラスになり…。
原作は全然読んだことがないのですが、TSUTYAでけっこう人気になっていたのと、多部未華子さんが好きなので鑑賞。
正直、僕のようなオッサンにとっては、観ていると体中が痒くなってくるような、ベタベタの「ラブストーリー」なのですが、思った以上に素直に愉しめる映画でした。
原作を知らないだけに「原作とのギャップ」に悩むこともなく、多部未華子さんのコメディエンヌっぷりも堪能できましたし。
男目線でいえば、「しかし、いくらなんでも三浦春馬が「貞子」を好きになるのは無理があるのではないか?」と感じた一方で、ああいう「磨けば光る『本当はかわいい女の子』って、けっこう男の憧れだよなあ」などとも考えてしまうのです。
もし僕が高校くらいのときに観ていたら、「こんなの夢、妄想!」って、15分くらいで停止ボタンを押していた気もしますけど。
この「青春ラブストーリー」をイヤミなものにしていないのは、なんといっても、多部未華子さんの存在だと思います。
こういう映画のヒロインって、「ケッ、このかわいいアイドルに『不細工な役』をやらせても、リアリティ皆無!」という場合が多いのですが、多部さんの場合は、まさに「絶妙のバランス」なんですよ。
うん、これなら「貞子」ってみんなに避けられるのもわかる、でも、ちょっと見せかたを変えれば、三浦春馬が好きになるのも、わからなくはない。
いろんな若手女優さんがいますけど、この役ができる人は、もしかしたら、多部未華子さんだけかもしれません。
ところで、僕がちょっと驚いたのは、この作品(原作漫画も含めて)で、『リング』の「貞子」というキャラクターが、「いまの高校生の一般常識」として通用している、ということでした。
「常識」も、日々変化していくものなんですね。あたりまえのことだけど。