琥珀色の戯言

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トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン ☆☆☆☆☆


参考リンク:映画『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』オフィシャルサイト

あらすじ: 1969年7月20日、アポロ11号は月面着陸に成功し、ニール・アームストロングエドウィン・オルドリンは人類で初めて月に降り立ったが、全世界が見守ったこの歴史的偉業の陰で、NASAとアメリカ政府は、ある事実をひた隠しにしてきた。実は月の裏側には、彼らよりも先に未知の宇宙船が不時着しており……

今年20本目の劇場鑑賞作品。
木曜日の20時からの回を観たのですが、観客は50人くらい。
夏休み中で、もうすぐお盆ということもあり、なかなか賑わっていました。
ちなみに、3D吹替え版を鑑賞。
僕は洋画は「字幕派」だったのですが、僕の近所の映画館では3D字幕版はレイトショーでの上映がありませんでした。
でも、実際に観てみると、この映像を観ながら字幕を追うのは、たしかに大変だよなあ。
150分以上の長尺でもあり、3D字幕だったら、かなりつらかったかも。


僕はこの『トランスフォーマー』シリーズがけっこう好きなので(これほど「童心に帰れる」映画もあんまり無いと思う)、この『3』を楽しみにしていたのです。
そして、たしかにこの作品は「期待にたがわぬ斬新な映像」を、僕に見せてくれました。

冒頭に、「アポロ11号の月面着陸の裏の目的」という、いかにも「と学会」が食いつきそうな「メジャーな都市伝説」をうまく織り込んでいるところなんて、「巧い!」と感心してしまいます。
ちょっと実際の歴史とリンクさせることによって、けっこう引き込まれるものなのだな、と。


なんだかいつも何かに追われ、逃げ回る役ばかりのシャイア・ラブーフさんとか、サムの新しい彼女の怪しさ大爆発のセクシーっぷりとか、やっぱり軍がカッコ良く描かれてしまうアメリカ映画っぽいところとか、「お約束」のメガトロンのバカっぷりとか、まあ、「いつもの『トランスフォーマー』」なんですよ。
いや、さすがにメガトロンには、敵ながら呆れ果ててしまいましたが。
お前、ディセプティコンのリーダーなんだから、もうちょっとしっかりしろよ!と言いたくなりました。
あの場面で、あんなお笑いシーンが出てくるとは思ってもみませんでしたよ。


トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』、とにかく、映像が凄いのです。
伝統の「せっかく描いたのに、あえて観客に途中経過がわからないくらい素早くトランスフォ―ムする」のもお約束だし、ディセプティコンによる街破壊シーンには、『宇宙戦争』を観ていたときのような絶望感におそわれました。
「弱点」がわかったとたんに、ディセプティコンのザコたちが急に弱くなるのには『インディペンデンス・デイ』かよ!って、内心突っ込んでしまいましたけど。

この映画の場合、入場料が1000円だったとしたら、そのうちの950円くらいは「映像体験料」と考えても良いと思います。
「映画」というより、「2時間半楽しめる映像アトラクション」。
逆に、「映像アトラクションを2時間半観続ける」っていうのも、けっこうつらいといえばつらいかもしれませんが。

この映画のアクションシーンは、ぜひ、3Dで体験していただきたいと思います。
いままで観た3D映画のなかで、僕が印象的だったのは『アバター』『塔の上のラプンツェル』なのですが、今日、この『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』が新たに「殿堂入り」しました。


2時間半も「映像」と「映像の邪魔にならない程度のストーリー」で楽しませてくれる映画というのは貴重ですし、なにより、「夏休みに、『東映まんが祭り』でスーパーヒーローを応援していた頃の自分」にちょっと戻れる(しかも、大人が観ても怪しまれない)映画です。

ほんと、ストーリーとかムチャクチャなんですが、そのムチャクチャさもこの映画の「味」に思えてくるから不思議なんですよね。
思い出してみると、子供の頃観ていた特撮もののストーリーって、みんなけっこうムチャクチャだったものなあ。

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