琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

藤子・F・不二雄先生のことば


 昨日、9月23日は、藤子・F・不二雄先生の命日でした。
 僕はあの日、大学の実習中にテレビのニュースでこの訃報を聞いて驚いたのですが、全然実感がわかないままカンファレンスの準備を夜遅くまでやっていました。あれからもう15年。
 でも、先生が生んだ数々の夢は、今も僕たちの傍にありますし、たぶんそれは、僕の次の世代にも受け継がれていくのでしょう。そういう意味では、先生は、ずっと生き続けているのかもしれませんね。
 僕の息子も、もうすぐ3歳。
 そろそろ、『ドラえもん』を、さりげなく置いておこうと思っています。


参考リンク:定本コロコロ爆伝!! 1977-2009〜「コロコロコミック」全史 ☆☆☆☆☆(琥珀色の戯言)
↑の本のなかに、たくさんの藤子・F・不二雄先生のエピソードが紹介されているのですが、そのなかで、僕がいちばん好きなのが、この話です。

平山隆さん(コロコロコミック・3代目編集長)


「映画の話をした時ににも、先生は「読後感の良いマンガを描きたい」ってよく話してましたね。
悲劇でも、明日につながるなにかが必ずあるようなもの。
たとえば僕が好きな作品で、「みどりの守り神」。これが、いちばん先生の思想が出ていると思うんです。
主人公が、最後に空を見て、「鳥が!」っていうラスト。これが、藤子・F・不二雄なんですよ。最後にこういうシーンを持ってくるというのは、これはテクニックじゃなくて、思想ですね。
あらゆる作品で……、もちろん全部が全部そうではないけれど、基本的なベースに流れているのが、その「明日がある」っていう部分。つまり、悲観的な人ではないと思うんですよ。誤解を恐れずに言えば、楽観主義者。


……これは先生から聞いた話だけど、高校卒業した後、会社に勤めてすぐ、右手を怪我したらしいんです。
マンガ家になろうと思ってたから、ペンを持つ右手はとくに大事。医者に行って治療を受けてる間に、
「平山さん、その時僕がなにを考えてたかっていうとね、『急いで家に帰って、左手で絵を描く練習しなきゃ』って思ってた」って(笑)。
そういうエピソードを聞いていると、僕の言っている「思想」ってわかるでしょ?「明日へ」って。人類の未来に対してもすごく希望を持っている人だったんじゃないかな。
人間を信頼して、なんとかなるよ、って思いつづけていた人だと思う。
その思想がいちばん大きいのが、「ドラえもん」だと思うんですよ。僕はね」

なんだかこの話、いま、この時代に読むと、すごく励まされるような気がするのです。



活字中毒R。」からも、藤子・F・不二雄先生およびドラえもん関連のものをいくつか紹介しておきます。
ドラえもん』の産みの親の優しい嘘
http://www.enpitu.ne.jp/usr6/bin/day?id=60769&pg=20040228


まず、「ドラえもん」を全巻買わなくちゃ、と考えた。
http://www.enpitu.ne.jp/usr6/bin/day?id=60769&pg=20040605


のび太のくせに!」誕生秘話
http://www.enpitu.ne.jp/usr6/bin/day?id=60769&pg=20051008

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