琥珀色の戯言

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三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 ☆☆☆


内容紹介
なんども映画化されてきた「三銃士」が、斬新なアイデアと3D映像で未知の世界を体験できる娯楽作に生まれ変わった!
4対40の剣技バトル、豪華絢爛な宮廷&優雅なゴシックドレス、突如上空に現れる飛行船&火炎バトルと、17世紀×冒険×SFアクションが融合しこれまで見たこともない映像のオンパレード!
全世界で類をみない8台の最新3Dカメラで同時撮影された迫力満点のリアルな映像と特典映像満載のDVD&Blu-rayはファン必見!


【ストーリー】
狙われた王妃の首飾り。
守るのは若きダルタニアンと、フランス最強の三銃士。
17世紀フランス-。
銃士に憧れ、田舎からパリに上京してきた気が強く無鉄砲な青年ダルタニアン。
念願叶い、フランス最強の三銃士の仲間入りを果たした彼は、影の権力者リシュリュー枢機卿の裏切りによって奪われたフランス王妃の首飾りを取り返すため、イギリスへと向かう。
しかしそこには、王妃との「秘密」を握るイギリスの貴族バッキンガム公爵と、正体不明の美女ミレディの黒い影が立ちはだかり、ダルタニアンと三銃士は史上最強最悪の敵との対決の時を迎える。
彼らは、フランスを、そして世界を救うことが出来るのか。
誰も知らない伝説が、今、幕をあける──!

 自宅でDVDを鑑賞。
 『三銃士』って、こんな話だったかなあ、と思いながら観ていたのですが、これって要するに、『三銃士』をやりたいんじゃなくて、『バイオハザード』の監督さんが、ミラ・ジョヴォヴィッチオーランド・ブルームを起用して、『ファイナルファンタジー』をやりたかったんじゃないかと思います。
 とにかく「飛空艇押し」なんですよこの映画。
 「シドは乗っていないのか?」と言いたくなるくらいです。

 ストーリーは支離滅裂だし、ミラ・ジョヴォヴィッチ演じるミレディは、あまりにくるくると立場が入れ替わりすぎて、「もうめんどくさいから、お前、どっちでもいいよ」と言いたくなります。
 定番のワイヤーアクションも、そんなに目新しいものではありません。


 しかしながら、「飛空艇への愛」だけは、すごく伝わってきます。
 クライマックスの飛空艇バトルのシーンに、制作費のほとんどがつぎ込まれてしまったのではなかろうか。
 あっ、でも先日フランス旅行をしてきた妻が、「あっ、これヴェルサイユ宮殿の鏡の間!ここであの子が鏡にうつった自分の姿をみて、キャッキャしてたんだよね」と言っていましたから、「17世紀のフランスの雰囲気」が、それなりに味わえるのかもしれません。
 しかし、ヴェルサイユ宮殿って、けっこう映画の撮影に使わせてくれるものなんですね。

 肩が凝らないアクション映画、あるいは、おフランスな気分をちょっと味わってみたい方、そして、なんといっても、『ファイナルファンタジー』の飛空艇好きは、観て損はしないと思いますよ。

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