琥珀色の戯言

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エクスペンダブルズ2 ☆☆☆☆



参考リンク:映画『エクスペンダブルズ2』オフィシャルサイト(注:すごく音が出ます!)

あらすじ: 東欧バルカン山脈の山岳地帯に墜落した輸送機からデータボックスを回収する仕事を引き受けた、バーニー(シルヴェスター・スタローン)が率いる傭兵部隊エクスペンタブルズ。だが、ヴィランジャン=クロード・ヴァン・ダム)をリーダーとする武装グループの襲撃を受け、データボックスを奪われてしまう……

2012年31本目の劇場鑑賞作品。

先週末からの公開で、月曜日のレイトショーを鑑賞。
館内には、それぞれ独りできたとおぼしき30〜40代の男が合計4人(僕も含む)。
冒頭からいきなりドンパチがはじまり、ずーっと銃声が鳴りやまない、そんな映画です。
それにしても、こんなに赤い血がたくさん出る映画、久々に観たような気がします。
ジェット・リーが大フェイントをかましたり(あのパターンって、絶対最後のほうで……ですよね普通は)、敵の正体が最後までよくわからなかったりもするのですが、とにかく派手に銃を乱射し、敵が倒れまくり、往年の大スターたちが自虐ネタを交えつつ乱舞するという、まさに「この映画を観に来た観客のニーズをよくわかっていらっしゃる映画」。
ストーリーはもう忘れそうなのですが、とにかく説教くさいところは一切なし!
邪魔するヤツは、マシンガンを乱射、爆破で強制排除。


この映画に「感動」とか「綿密なストーリー」なんていうのを望む人はいないと思いますが、前作でみられた「高齢になった戦場の勇者たちの老い」とか「ろうそくの最後の輝きのような悲壮感」は、ほとんど感じられず、「おお、スタローン、まだまだ『やる気』だな!」と。
前作は「登場人物たちの境遇と、全盛期に比べると人気が落ちてしまったスーパースターたちの現状を重ね合わせて」みて、感情移入せずにはいられなかったのですけど。


すごくうれしかったのが、シルベスター・スタローンとアーノルド・アロイス・シュワルツェネッガーブルース・ウィリスがひとつの画面のなかで、3人並んで敵と戦うシーン。
ランボーターミネーターマクレーン刑事のそろい踏みだよ!
観ていて、涙が出そうになってしまった。
もう、それだけで十分です、この映画。


ほんと、ここまでファンサービスに徹するなんてすごいな、と感動してしまいます。
中島らもさんが、理想の芝居を訪ねられて、「観ているあいだは、みんなゲラゲラ笑って、劇場を出たらどんな内容だったか全然覚えてない、そんなのをやりたい」とおっしゃっていたのですが、これはまさに、そういう映画です。
もちろん、観る人を選ぶとは思いますが、僕はむしろ、「この映画に自分が選ばれて幸せ」でした。
「肉体派アベンジャーズ」よ、永遠に!

 

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