琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

『琥珀色の戯言』が選ぶ、2012年の映画ベスト5


年末恒例の企画、映画篇。
今年僕が観た映画のベスト5を振り返ります。
今年は38本観ました。去年より10本増でした。
職場と勤務体制が変わったため(飲み会が減ったため?)けっこうたくさん観ることができました。


では、さっそくランキングの発表です。


第5位 ドラゴン・タトゥーの女

あらすじ: 月刊誌「ミレニアム」で大物実業家の不正行為を暴いたジャーナリストのミカエル(ダニエル・クレイグ)。そんな彼のもとに、ある大財閥会長から40年前に起こった兄の孫娘失踪(しっそう)事件の調査依頼が舞い込む。連続猟奇殺人事件が失踪(しっそう)にかかわっていると察知したミカエルは、天才ハッカー、リスベット(ルーニー・マーラ)にリサーチ協力を求める。

この映画の僕の感想はこちらです。

あれだけの長い原作を2時間半くらいにまとめているので、ミステリとしては「思いつきで事件を解決している感」が強いのですが、原作、とくにリスベットさんの雰囲気がすごく伝わってくる映画だなあ、と。

この映画のなかで印象に残ったのは、こんな場面でした。
主人公と2人きりになった、ある登場人物が、こう言ったのです。
「人間というのはおかしなものだ。怖いという感情を抱いていても、他人の機嫌を損ねないように行動してしまう」
かなりグロテスクな映画ではあるんですが、「人間らしさ」について考えさせられる作品でもありました。



第4位 おおかみこどもの雨と雪

あらすじ: 19歳の大学生花は、あるときおおかみおとこと運命的な恋に落ち、やがて雪と雨という姉弟が誕生する。彼らは、人間とおおかみの両方の血を引くおおかみこどもとしてこの世に生まれたのだが、そのことは誰にも知られてはならなかった。人目を忍びながらも家族四人で仲良く都会の一角で暮らしていたが、ある日、一家を不幸が襲い……。

この映画の僕の感想はこちらです。
花は「子ども思いの、(男からみた)理想的な母親」です。
でもだからこそ、僕は「こんなマザコン映画を手放しで称賛しても良いのだろうか?」とためらってしまうのです。
ただ、そういうふうに考え込ませてくれるというのは、たぶん「良い映画」なのではないかと。



第3位 ダークナイト・ライジング

ダークナイト ライジング Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)

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あらすじ: ジョーカーがゴッサム・シティーを襲撃するものの、ダークナイトが死闘を繰り広げ彼を撃破してから8年後。再びゴッサム・シティの破壊をもくろむベイン(トム・ハーディ)が現われ……。

この映画の僕の感想はこちらです。

うーむ、なんというか、すごくストレスがたまる映画ではあるんですが、正直、今年観た映画を面白かった順に並べていくと、これが3番目に来てしまった、という感じです……
と愚痴ってますが、あれだけ期待されたシリーズ最終作に、それなりに落とし前をつけたのはさすがではありますね。



第2位 ヒューゴの不思議な発明

ヒューゴの不思議な発明 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

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あらすじ: 1930年代のパリ。駅の時計台にひそかに住む孤児の少年ヒューゴ(エイサ・バターフィールド)の唯一の友達は、亡き父が残した機械人形だった。壊れたままの人形の秘密を探る過程で、彼は不思議な少女イザベル(クロエ・グレース・モレッツ)とジョルジュ(ベン・キングズレー)に出会う。やがてヒューゴは、機械人形にはそれぞれの人生ばかりか、世界の運命すらも変化させてしまう秘密があることに気付き……。

この映画の僕の感想はこちらです。

 僕自身は「映画マニア」ではありませんが、「マンガ」とか「アニメ」「テレビゲーム」の創生期から黎明期をみてきた人間として、「新しいことをやるために、いろんなものを犠牲にしてきた開拓者たち」の姿には、共通したものを感じます。
 彼らは、みんな希望に満ちていて、エネルギッシュで、そして、向こう見ずでした。
 この映画には、そういう人たちと時代への愛情が詰まっているのです。
 そして、「フィクションで救われてきた人たちの姿」も。

 こうしてみると、街はひとつの機械のように見える。
 機械には、要らない部品なんてひとつもないんだ。
 だから、僕にも、そして君にも、何かの「役割」があるはずだよ。

第1位 アベンジャーズ

あらすじ: 人知を超えた悪によってひそかに進められる地球壊滅の陰謀。それを食い止めるべく、大富豪で天才発明家アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)、神々の国から地球ヘと追放された雷神ソー(クリス・ヘムズワース)、感情の爆発によって容姿を激変させる科学者ハルク(マーク・ラファロ)などを集めた部隊アベンジャーズが結成される。しかし、各々が抱えているつらい過去や苦悩が浮き上がっては衝突し合うようになり、人類史上最大の危機に立ち向かうチームとしての機能が消失しかけていた。

この映画の僕の感想はこちらです。

「日本よ、これが映画だ」
 なあ〜にいいいい!って、ちょっとムカついていたのですが、とりあえず楽しかったし、お得な感じがしたから、これでいいや。
 とりあえずスーパーヒーローどうしがちゃんと内輪もめして戦ってくれたり、サービス満点ですしね。


【総括】
これを書くために、今年の映画の感想を見直してみたのですが、まあなんというか、「不作」だったなあ、と。
こう書くと「そりゃ、オマエが『面白い映画』を観ずに、大規模に公開されるハリウッド映画ばっかり観ているからだろ!」と言われると思います。


私は何千回でもこう答えようーーそのとおりだ、と。
(元ネタはこちら)


でもね、僕にとっては38本も観て(いや、38本しか観なくて、っていう向きもあるでしょうけど、当然)、1本も「みんなこれぜひ観て!お願いします!!」っていうのが無いっていうのは、異常事態なんですよ。
とくに邦画は酷い。
エンターテインメントとしても、何かを訴えかける作品としても機能しておらず、そこそこ売れたマンガや小説をとりあえずお金をかけずに映画にしてみました、っていうの多すぎ!
(ちなみに、今年の邦画で、僕の心が少し動いたのは『るろうに剣心』『テルマエ・ロマエ』『夢売るふたり』くらいです。『エヴァQ』も「心は動いた」といえるかもしれませんが。


僕の感性が死んだのか、それとも、今年はやはり「不作の年」だったのか?


アバター』以来の映画界には「3Dバブル」みたいなのがあって、今年公開された作品にも3Dはたくさんありました。
でも、残念ながら、3Dの限界みたいなものも見えてきて、僕は「眼鏡の上に3D眼鏡をかける」ことの煩わしさもあり、「別に2Dでもいいや」と思うことが多くなりました。
そもそも、3D映画も、昔ほど「ほれほれ3Dだぞ!」っていうような見せ方をしなくなってきましたし。
今年の映画は、そういう視覚的な効果のことばかり考えてしまっていた、っていうわけじゃないんでしょうけど……


あと、今年最大の謎は、『カラスの親指』で、村上ショージさんがキャスティングされた理由。
ストーリーからすると「ああいう演技」が欲しかったのか、それとも、起用してみたら予想以上にアレで、スタッフも頭を抱えてしまったのか……
まあ、興味がある方は、そのうちDVDが出たら確認してみてください。

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