琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

2012年、こんな本も読みました。


BOOK OF YEARのスピンオフ企画。
「ベスト10」には惜しくも入らなかったものの、この感想は、ぜひ読んでほしい!という5冊を選んでみました。
(順不同です)



【読書感想】われ敗れたり

われ敗れたり―コンピュータ棋戦のすべてを語る

われ敗れたり―コンピュータ棋戦のすべてを語る

永世棋聖米長邦雄と最強将棋ソフト「ボンクラーズ」の死闘の全記録。対局実現までの経緯、鬼手「6二玉」に込められた想い、今後の人間VS.コンピュータ棋戦の展望を語り尽くした一冊。


この本の詳しい感想はこちらです。

先日お亡くなりになられた米長さん。
あらためてこの本を読み返してみると、勝負師としての凄みと人間味が伝わってきます。
どんなにコンピュータ将棋が強くなっても「棋士のドラマ」はつくれないんだよなあ。



【読書感想】「カルト宗教」取材したらこうだった

「カルト宗教」取材したらこうだった (宝島社新書)

「カルト宗教」取材したらこうだった (宝島社新書)

内容(「BOOK」データベースより)
ライフスペース」によるミイラ事件、「ホームオブハート」での児童虐待事件、「神世界」グループによる霊感商法事件―オウム事件以降もカルト宗教によるトラブルは、数多く起きている。ライフスペースの記事を書き、「グル」からクレームを受けた著者は、それ以来14年間にわたりカルト問題を取材し続けてきた。セックス教団の5泊6日の合宿に参加、宗教団体が主催する偽装就職セミナーへ潜入取材、教祖様の実家探訪…。まったく関係ない人間から見れば、奇妙奇天烈としか言いようがない彼らの実態とは何なのか。体当たりで取材を挑み続けた著者が綴る、カルト集団との交流(笑)&暗闘記。


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『やや日刊カルト新聞』の主筆藤倉善郎さんが書かれた新書。
「圧力とメディア」のことなど、けっこう率直に書かれている本でもあります。
「面白い旅団」の話を飛行機の中で読んで吹き出してしまったのを思い出します。



【読書感想】夜と霧 新版

夜と霧 新版

夜と霧 新版

「言語を絶する感動」と評され、人間の偉大と悲惨をあますところなく描いた本書は、
日本をはじめ世界的なロングセラーとして600万を超える読者に読みつがれ、現在にいたっている。


原著の初版は1947年、日本語版の初版は1956年。
その後著者フランクルは1977年に新たに手を加え、改訂版が出版された。
みすず書房では、改訂版のテキストよりまた新たに『夜と霧 新版』(池田香代子訳)を2002年に出版し、
現在は、『夜と霧――ドイツ強制収容所の記録』霜山徳爾訳本と、
『夜と霧 新版』池田香代子訳との、
ふたつの『夜と霧』がある。
いずれもみすず書房刊。


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あまりにも有名かつ長年読み継がれている本なので、今年のベスト10からは外したのですが、40くらいになって読むと、20年前とは違う(それでいて充実した)読み方ができる本だな、と感じました。
もちろん、まだ読んだことがない人もぜひ一度読んでみてください。



【読書感想】ナインティナインの上京物語

ナインティナインの上京物語

ナインティナインの上京物語

内容紹介
コンビの苦労と努力の歴史!


コンビを組んで3年。
当時22歳と23歳のナインティナインの二人は、「吉本印天然素材」でも人気は最下位。


芸達者な先輩たちの中で、居場所をつかめずに苦しんでいた。
それが、深夜番組「とぶくすり」をきっかけにいきなり東京でブレイク。
レギュラー番組は1週間に8本並行し、睡眠時間は3時間とれればマシという異常な事態に陥った。
知り合いの一人もいない東京で、経験もないままテレビ業界に巻き込まれていく二人を、一番近くで見ていた初代マネージャーが書いたナイナイの歴史!
「天然素材」の面々との複雑ないきさつも初めて明かされる。


お酒も飲めず、お世辞は言えず、テレビ業界の常識もわからない。おまけに女の子のファンは敵だと思っていた二人のとんがった心のうちとは…?


巻末には、コンビそれぞれと著者の対談付き。
岡村は、矢部にツッコミの注文をした練習の話や、「頭がパッカーンてなった時」のことを包み隠さず語り、当時を冷静に振り返る。
一方矢部は、「感動の27時間テレビの裏側」や「自分の芸のなさを実感して決めたこと」などを語り、気遣いながらも「今の相方について思うこと」を語る。


第一線で活躍し続けるコンビ芸人の絆の深さも伝わってくるナイナイ初の単行本!


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本人たちには書けない、外部からのライターにも書けない。
2人のいちばんキツかった時代をともに過ごした「戦友」という距離だからこそ書けた一冊。
本当に、オススメですよ。



【読書感想】中の人などいない@NHK広報のツイートはなぜユルい?

中の人などいない@NHK広報のツイートはなぜユルい?

中の人などいない@NHK広報のツイートはなぜユルい?

内容紹介
大人気のツイッター・アカウント「NHK広報」の人気の秘密に迫……る? お堅いNHKらしからぬ「だめキャラ」で、公式ならぬ軟式と呼ばれる@NHK_PR1号。さかなクンに「さん」を付けなかったと不思議な謝罪をしたかと思えば、緊迫の大震災渦中ゆるツイート続行での炎上に「不寛容とは戦う」と一本気。多くのお叱りを受けながらも、フォロワーを魅了するつぶやきに秘められた真意とは?


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ネットとの付き合い方について考えさせられる本であると同時に、著者の「成長物語」でもあるんですよねこれ。
ネットに疲れぎみの人におすすめ。



以上、「いま、ちょっと読んでみていただきたい感想5編」でした。
念のために繰り返しておきますが「これが11〜15位です!」っていうわけじゃ全然ありませんので。

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