琥珀色の戯言

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「2013年本屋大賞」は『海賊とよばれた男』


本屋大賞公式サイト

今回は納得の結果でした。
ちなみに2位は『64(ロクヨン)』、3位が『楽園のカンヴァス』。
まあ、みんな「すでに売れている本」ばかりではありますが、いずれも良質の作品ばかり。
しかし、『海賊とよばれた男』に関しては、滅法面白い企業小説であるのと同時に「モデル小説」であるところと、いまの世の中では、こういう「会社への滅私奉公」を賛美するような小説(この作品のなかでは、企業の側も従業員に家族的な扱いをしているのも事実なのですけど)に反発する人も多いのではないか、と感じていたので、「大賞」には届かないかな、と予想していたんですよね。
ノマド」とか「社畜」とか「ブラック企業」に敏感なのは、まだまだネットなどで活発に意見を述べている一部の人たちだけなのかもしれません。
でも、本当にこの『海賊とよばれた男』は、「働くことの意味」について考えさせられる小説ではありますね。
これを機に、電子書籍化されるといいなあ。

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