琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

『琥珀色の戯言』 が選ぶ、2017年の「本のベスト10」

今年も残り少なくなりました。
恒例の「今年、このブログで紹介した本のベスト10」です。


いちおう「ベスト10」ということで順位はつけていますが、どれも「本当に多くの人に読んでみていただきたい本」です。


それでは、2017年のベスト10をどうぞ。


まず、10位から6位まで。


<第10位>グルメ漫画50年史

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<第9位>名門校「武蔵」で教える 東大合格より大事なこと

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<第8位>SMAPと、とあるファンの物語 -あの頃の未来に私たちは立ってはいないけど

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<第7位>芸人迷子

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<第6位>ギリシア人の物語II 民主政の成熟と崩壊

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続いて、1位〜5位です。



<第5位>文庫解説ワンダーランド

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<第4位>北海タイムス物語

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<第3位>藝人春秋2(上・下)

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<第2位>筒井康隆入門

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<第1位>人工知能はどのようにして 「名人」を超えたのか?

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というわけで、『琥珀色の戯言』の2017年の本のベスト10でした。


昨年のランキングはこちら。
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去年に引き続き、「人工知能」に関する本(コンピュータ将棋ソフトを含めて)をけっこう読みました。また、格差、社会の分断についての本の感想もたくさん書いたのですが、こうしてランキングにしてみると(といっても、そんな厳密な基準に基づいて決めているわけではなくて、タイミングによって順位が変わります、たぶん)、僕は芸能人について書いた本が好きなんだな、と自分のミーハーっぷりが浮き彫りにされたような気がします。
あと、生き方、働きかたですよね。
ブラック労働や詰め込み教育は僕も勘弁してほしいのだけれど、『北海タイムス物語』や『名門校「武蔵」で教える 東大合格より大事なこと』というような本を読むと、ある種の「ひたむきさ」とか「愚直さ」みたいなものが人生には必要なのかもしれないな、とも思うのです。それにつけこもうという人達に問題があるのだろうけど、そうしないと、「目に見える成果」というのはあがりにくい、という現実もあるわけで。
ブラック企業をさんざん忌避しながらも、クリエイターが徹夜して新しい製品を開発する物語は、けっこう多くの人に支持され続けていますし。
すでに、人間にできて人工知能にできないのは「物語」を付加する、ということだけなのかもしれません。


そういえば、昨年のこのベスト10の記事で、来年、村上春樹さんの新作が出る、というのを書きました。


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騎士団長殺し』、なんというか、そういえば、出たの今年だったんだな……


最近、というか、今秋くらいから、このブログを読んでくれている方が激減していて、なぜだろう、と考えているのですが、書いている側の倦怠が伝わっているというか、飽きられてしまっているのではないか、と思っています。
どうすればいいのだろうか、とは言っても、ここに書いても、講義に出席している人に「講義に出てこない理由を教えて」って尋ねるようなものですよね。
まあ、このくらいが身の丈に合っているのか。
個人のブログを読もうという人が、少なくなってしまったのか。
検索サイトのなんらかの仕様変更によるものなのか。
あらためて考えてみると、このブログくらいなら、再来年くらいにはAIが代わりに書いてくれてそうだよね……
それも、時代の流れなのでしょう。


というような悩みも抱えつつ、右肩下がりの2017年も終わっていきます。


それでは皆様、よいお年を!(と言いつつ、まだ年内の更新は続きます。というか、『最後のジェダイ』を観てから映画ベストを更新するつもりだったのですが、まだ観ることができていないのです。今年中に間に合うのだろうか……)


筒井康隆入門 (星海社新書)

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