琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

本田美奈子さん逝去

http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/f-et-tp0-051106-0011.html

最近は、テープに録音された御本人のメッセージが公開されたりもしていたので、快方に向かっておられるものだとばかり思っていたのに…
僕にとっての本田さんというのは、やはりあのヘソ出しルックの「1986年のマリリン」がいちばん印象に残っていて、小学校時代に「ザ・ベストテン」を見ながら、はたしてこれは小学生が観ていいものなのだろうか…?と思いながら観ていた記憶があります。まあ、大人たちが定義していた「小学生が観るべきもの」なんていうのは、小学生には面白くなかったのは事実なんだけど。
僕は本田さんを生で一度だけ観たことがあって、それは、「地球ゴージャス」というユニットがやっていた「クラウディア」という舞台だったのですけれども、僕は本田さんの歌を聞いて、「ああ、やっぱり『マリリン』と声や歌い方が似ているなあ」と思ったくらいだったのですが、前に座っていたミュージカルマニアっぽい女性2人組が「座ったままあんなに声が出るなんて、やっぱり凄い!」とものすごく絶賛していたのをよく覚えています。
ところで、こういうときに脱線してしまうのはなんなのですが、一時「本田美奈子.」って、名前の最後に「ドット」を付けるように改名されていたと思うのですが、今回の訃報では、みんな「.」がついていないんですけど、結局あれはとりやめになったのでしょうか。

それにしても、こうして「悲劇の人」になってしまうと、たぶんこれでCDがものすごく売れて、みんな急に彼女を惜しむようになって、「伝説の人」になっていくのであろうことが、なんだかすごく淋しいです。そして、「ベスト版のCD買わなきゃな」とか思っている自分のことも、ちょっと悲しくて情けない。
こういう理不尽な訃報を聞くたびに「必然たる運命」なんていうのはなくて、すべては神とかいう存在の気まぐれにしかすぎないのではないか、と考えこんでしまいます。

LIFE~本田美奈子プレミアムベスト~(通常盤)

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「モーツァルト!」と本田美奈子さんの訃報と「沈黙」の解釈と

 昨日、ミュージカル「モーツァルト!」を観に行っていたのですが、ちょうど開演直前にニュースで本田美奈子さんの訃報を聞いて、ひょっとしたらカーテンコールなどで出演者たちの口から、本田さんに関するなんらかの追悼の言葉があるのではないか、と思っていたのですが、結局、それらしいものは何もなく、おそらくいつもと同じステージが繰り広げられ、2回のカーテンコールのあと、主役の中川さんと子どもが幕の前に出てきて手を振って去っていきました。出演者には、本田さんと同じステージに立ったことがある人もけっこういたと思うのだけれど。
 まあ、それが業界の慣例なのかもしれないし「本田さんのために演ります!」とか言われても観客としてはなんだか困惑しそうだし、出演者たちは内心動揺を隠しながら、観客のために「いつもと同じステージ」をなんとかやっていたのかもしれないけれど。
 ただ、他人が考えていることというのは、口に出して説明されないとわからないものだな、ということを、あらためて感じました。たとえ、そういう「説明」ってやつは(たとえば、「今日は悲しいことがありましたが、いつも通り演ります」なんて言われたら)、口から出てしまったとたんに、薄っぺらな「言い訳」になってしまうものなのだとしても。

 どこかで前に書いたことがあると思うのだけれど、身内の葬式で、親類縁者などがド派手な喪服でやってきて、「どうしてお亡くなりになられたんですか?」とか「財産は?」とか不躾に聞いてきて閉口した経験が僕にはあるのです。でも、来た人のことはわかるけれど、来なかった人のことは、正直よくわからない。それは、「余計な気を遣わせたくない」という配慮だったのかもしれないし、もしかしたら、自分にはその資格がないと思ったのかもしれない。あるいは、「自分には関係のないことだし」と判断したのかもしれない。プラスからマイナスまで、本当にさまざまな「解釈」というのはあるのですが、逆に、「来なければどう解釈されてもしょうがない」という面もあるのだな、と今の僕は思います。そりゃあね、その相手に対する個人的な感情で、解釈なんて変わってくるものだけどさ。

ナリタトップロード永眠

http://www.daily.co.jp/newsflash/2005/11/07/193656.shtml

ナリタトップロードの成績】
http://keiba.yahoo.co.jp/directory/horse/1996/1/024/42/
本当に、この馬とアグネスデジタルは、僕にとって2大「ツンデレ馬」でした。3歳時のダービーと菊花賞ではお世話になったのですが、それからはずっと、「買うと来ない、買わないと来る」の繰り返し。なかでも、6歳時(旧7歳)で、春に京都記念阪神大賞典を圧勝し、一番人気で迎えた天皇賞で、得意の京都のはずなのに、マンハッタンカフェばかりかジャングルポケットにも負けて3着。そして、秋は東京競馬場が改修のため、ずっと中山開催だったのですが、シンボリクリスエスサンライズペガサス馬連をゲットしたと思った瞬間、「中山は大の苦手」なはずのトップロードが差してきて2着に来たときには、目の前が真っ暗になりました。そして、「なんだ、中山でも大丈夫なのか!」と思い直して買ったジャパンカップ有馬記念では見事に完敗……
ほんと、現役生活中には大きな怪我もなく、「丈夫なのがとりえ」だったはずなのに、まさかこんなに早逝してしまうなんて…トップロードの血を受け継いでくれるような、いい仔が出てくれることを祈ります。

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