琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

「説明がよくわからなかった」

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060327i203.htm

この事件に関しては、後日、本サイトのほうに書こうと思うのですが、↑の記事を読みながら、「僕ももしこんなふうに事件の当事者になったら、『あの医者の説明はよくわからなかった』って言われそうだな」ということでした。あまりメカに興味がない僕がディーラーで車の故障箇所の説明を聞いてもよくわからないように、専門的な領域だと「基礎知識の無い人に完璧にわかったと思わせるような説明」をするのって、正直、不可能なんじゃないかと思うんですよね。患者さんだって、説明を聞くために予備知識を持ってきてくれる人ばかりじゃないし、場合によっては、「ネット上に転がっていた偏った知識」しか持っていなくて、かえって困惑したりすることもあるんだよなあ。

判決前夜

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20060327ddm041040075000c.html

【証人出廷した文栄さんは、自分が悪かったように「100%担当医の責任と考えているのか」と問われたこともあった。「こんなにつらいなら、事実なんか分からなくていいから裁判をやめたい」という思いもよぎった。】
 こんなふうに新聞に書かれたら、なんだか医療側が酷いことばっかり言って御両親を責めているような印象を与えてしまうのではないでしょうか。というか、この場合「責任」というのは、この場合、「医療側」と「親」を足して100%?
「稀な、不幸な事故だったし、誰が悪いわけでもない」と僕は思うのですが……やっぱり、「誰かのせい」にしなければならないのですか?
 この稀な事故で、6年8ヶ月も「お前のせいだ!」と言われ続けた医師の苦悩は誰も伝えてはくれないのが、僕はものすごく悲しいです。

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