琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

フラガール ☆☆☆☆☆

僕の2006年No.1映画。本日DVD発売とのことなので。

映画館で観たときの感想(+α)は、
http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20061021#p1
↑を御参照ください。

しかし、同じようなテーマの映画はたくさんあるはずなのに、どうしてこの映画には頭2つくらい抜けたインパクトがあったのかと考えると、やはりそれは「ダンス」という肉体性の強みなんじゃないかな、と思うのです。
映画としての魅力はもちろんなのですが、僕のような運動音痴にとっては、「踊るっていうのは、それだけで説得力があるのだ」ということをあらためて思い知らされた映画でした。ベタな「情緒」も「肉体性」とうまく組み合わされれば、こんな素晴らしい相乗効果を生むのです。

デビルマンもびっくり?

http://www.daily.co.jp/ring/2007/03/16/0000271597.shtml

買収直後の豆まきで「たとえ1人になっても高田と戦う」と誓っていたはずの小川がコロッと魂を売った。デビルマンもびっくりの裏切りだ。

 この部分を読んで、マンガのストーリーを思い返し、えっ、デビルマンって裏切ったっけ?と考えこんでしまったのですが、サタン側からすれば、確かに「うらぎーりもののーなをーうーけてー」ですね。
 あの『デビルマン』のマンガ版は、僕にとっては人生で最も後味が悪くて、にもかかわらず忘れられないほど美しい終わりをした作品です。

堀江貴文被告、懲役2年6月の実刑判決…直ちに控訴

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070316it04.htm

 それにしても、堀江さんというのはある意味純粋な人だなあ、と今回の裁判の経緯をみながら僕は思っていました。実際のところはわからないのですが、それこそ「反省・恭順の意」をお上に対してもっと示していれば、堀江被告は「有罪」でも「執行猶予付き」になった可能性が十分にあったはずなのに。執行猶予付きの判決だと、少なくとも刑務所には入らなくてすみますし、「有罪か無罪か」で勝負するよりは「情状酌量で執行猶予狙い」のほうが、はるかに勝算は高かったように思えるのです。もっとも、無罪でないと莫大な損害賠償を請求されるから、というような話もあるようですが。

 堀江被告が逮捕されたとき、メディアは堀江被告の半生について何度も振り返り、僕はそれを観て
http://www.enpitu.ne.jp/usr6/bin/day?id=60769&pg=20060124
↑のように感じました。堀江被告がこの裁判で戦っている姿は、なんとなく、お気に入りのおもちゃを取られそうになってしまった子供が、必死に抵抗しているようにも見えるのです。人並はずれた才能と野心と、子供じみた処世術しか持たないまま「大人」になってしまった堀江貴文という人間と、彼を祭り上げて叩き落した人々。『ライブドア』を信用した人たちの信頼の源って、粉飾された決算報告書よりも、「堀江社長がテレビに出まくっていること」だったのではないでしょうか。
 僕は『あるある事件』と同じくらい、『ライブドア事件』に関しては、メディアの責任が問われるべきだと思います。でも、ほんとテレビの前の人たちって、何度騙されても「テレビで言っていること」を鵜呑みにしちゃうんだよなあ。

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