琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

菊地凛子さんと「個性」の話

 『BABEL』でアカデミー賞の助演女優部門にノミネートされ、一躍時の人となっている菊地凛子さんなのですが、最近テレビに出られているときの姿は、
http://www.asahi.com/culture/enews/RTR200701240036.html
↑のような感じで、「えっ、これダイエットした摩邪?」とか、つい考えてしまうわけです。そして、「日本人なのに、わざわざ金髪に染めて欧米人の真似してるというか、媚びているみたいに見えて感じ悪いなあ」とも。
↓のロッテのガムのCMに出ていたときには、けっこう清楚系の普通のOLぽい、感じの良い女の子だなあ、と思っていたのに(というか、そのときはこの女性の名前すら意識していなかったんですけどね)
http://www.youtube.com/watch?v=lr81IGVOfhg&NR(「よしこ」役が菊地さん。注:音が出ます!)

 僕にとっては「アメリカに媚びている」「日本人らしくない」ように見えて仕方がない菊地さんなのですが、もし彼女が黒髪・着物でアメリカで活動していたら、それはそれで「サムライ・ゲイシャ」の「欧米人にとっての先入観に媚びている日本人」にも見えるでしょうし(そもそも、現代日本の若い女性は、ほとんど和服を着ていないのだから)、彼女のような立場の人は、どういう格好で自分の「個性」をアピールすればいいのでしょうか?
 「個性」ってよくわかんないですよね、本当に。個性的であろうと意識すればするほど「典型的な個性をアピールしようとしている人」に見えてしまうんだよなあ。

外国が攻めてきたら、あなたはどうしますか?

参考リンク:外国が攻めてきたら(by じぶん更新日記)

 「朝日新聞」に載っていたものだそうなのですが、

●仮に外国の軍隊が攻めてきたら、あなたは戦いますか。逃げますか。降参しますか。

という問いに対する回答の比率であった。全体集計では
戦う 33%
逃げる 32%
降参する 22%
となっており、「逃げる、降参する」はなんと過半数を占めていた。

 逃げる・降参するの比率には男女差があり、男性では「戦う」比率が高くなっている。しかしそうはいっても、
20代男性 戦う45%、逃げる24%、降参する24%
30代男性 戦う40%、逃げる29%、降参する20%
40代男性 戦う49%、逃げる25%、降参する19%

というように、20代と30代では「逃げる、降参する」の比率のほうが高い。「戦う」の比率は50代男性では55%、60代では62%、70歳以上では60%というように高くなっているが、うーむ、中高年が竹槍持って戦うといったところで殆ど戦力にはならない。

 最も「戦わない」30代である僕としては、これってまさに「戦後平和教育」直撃世代と「戦わない人たち」が一致しているなあ、と思いながら読みました。これからの若い人たちは、むしろ「戦う」割合が増えていくのかもしれません。まあ、考えようによっては、若い人のほうが「まだ死にたくない」と思いがちでしょうから(そして、実際に戦場に行かなくてはならないのは、20〜40代くらいでしょうし)、このデータをそんなふうに「平和教育の影響」だけで解釈してしまっていいのかどうかは疑問なんですけど。
 でも、長谷川さんも書かれているのですが、「『逃げる』って言ったってどこへ?」「『降参する』って、『降参』すれば傷つけられないって思ってるの?」という疑問が湧いてくるのも事実。たぶんみんなあまりリアルに「外国の軍隊が攻めてくる」ことを考えたことがないのでしょうね。まあ、本当は「いかに攻めてこられないようにするか」というのが政治の役割であり、「戦争をしなけらばならない時点で戦略としては失敗」なのでしょう。
 ところで、もしこの選択肢に「アメリカ軍に戦ってもらう」があったら、どのくらいの支持を集めていたのか気になります。

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