琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

「口説かれない?」女性管理人たち

「われ思ふ ゆえに…」http://www5a.biglobe.ne.jp/~susume/index.htm
(2月13、16、18日)

で、小町さんは「口説かれない理由」について分析されていて、それに関する、こんな女性たちからのリアクションが。


「淡々としていなくもない日常」(2月18日)http://www.ccv.ne.jp/home/noko/

「舞え舞えカタツムリ」(2月19日)
http://tawoyame.txt-nifty.com/blog/2004/02/post_18.html


いずれも当代きっての日記書きで僕も愛読している方々なんですが、確かにこの方々に「口説きメール」は送りにくい感じがします。
知性的・理性的な文章を書かれていて(世間一般の男性からすれば、ある意味「お堅い」印象なのかもしれません)、ヘタに口説きメールとか送りつけた日には「何これ?」なんて、さんざん軽蔑されたりしそうだし。

しかし、その「レベルが高い」という点以外にも、僕は「口説かれる日記」かどうかの鑑別点として思い当たる点があります(サンプル数が少ないので、統計学的処理はされていません)。
Nokoさんが書かれている内容にもあったのですが、僕はなんとなく「文体」というものが、フェロモンを発する日記かどうかの分かれ目なのではないかと思うのです。ときにそれは「内容」以上に「親近感」を左右するのではないかと。

上記の方々の文体は、いずれも「演壇の上から聴衆に話しているような文体」であると僕は感じます。あるいは、雑誌のエッセイやインタビュー記事のような。書き手⇒不特定多数の読み手、という意識が読み取れるのです。
そうすると、文体が中性的であるのは当然です。そりゃ、キャバクラ嬢がテーブルで客とするような話し方で、演壇の上から喋る人はいないでしょうから(あっ、でも室井佑月とかならやりそうだな、と今思った)。
便宜上、これを「パブリック文体」とさせていただきます。

それに対して、いわゆる不倫日記とかのようなフェロモン系の多くは、ササヤキ調であったり、独白調であったり、あるいはディスプレイの前で読んでいる人に直接話しかけるような感じの文体なのです。
僕自身は、この「プライベート文体」の文章が大の苦手で、「彼が……」(あの日記?とか邪推しないで下さいね。特定の日記を指しているわけじゃないからね。頼むよ)とかいうのが目の前に現れると、ブラウザの「戻る」を連打してしまうんですけど。知り合いでもないのに、馴れ馴れしくするな!という感じで。

しかしまあ、どちらのほうが、より「親近感」(=男にとっては「勘違い」)を抱かせやすいかというと「プライベート文体」のほうになるわけですよ、やっぱり。だから、水商売のお姉さんたちは、客を勘違いさせるためにああいう喋り方をしているわけで。講義調で客と喋る人とか、もしいたら興味深いですけどね。

ですから、「口説かれたい人」は、「プライベート文体」を採用すると良いのではないでしょうか。いや「パブリック文体」を既に選択されている時点で、そもそも「口説かれたい意識」は希薄なんだと思いますが。

それにしても女性というのは難しいものですね。僕は最近同僚の先生が「最近街を歩いていても、水商売のスカウトに声をかけられなくなった」ことを嘆いていたのを聞いて、不思議に思っていたタイミングにこの話題が出たので、非常に興味深かったです。
その人も「水商売をやる気はサラサラ無い」って言ってたんだけど。

アクセスカウンター