琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

人工肛門について


ちりんのblog(http://d.hatena.ne.jp/chirin2/)の
「人権問題」http://d.hatena.ne.jp/chirin2/20041217#p1を読んで


参考:ストーマ人工肛門http://www.yomiuri.co.jp/komachi/reader/200112/2001120500003.htm (by大手小町


 ちりんさんが書かれている内容と直接の関連はないのですが、「人工肛門」で思い出した話があります。先日某劇団の舞台を観に行ったのですが、観劇中にどうも妙な臭いがして、ずっと気になっていました。隣に座っていた同行人もやっぱり同じことを言っていて、やっぱりそれは「放屁」の臭いだろう、という結論になり、隣に座っている50代後半くらいの方がその元凶らしい、という結論になりました。
 それで、「ほんとにもう!」と休憩を終えて席に戻り、その人のほうを睨みかけたところで、待てよ…ひょっとしたら、何かの手術で、人工肛門をつくられているのでは?と思いつき、それから先はガマンすることにしたのです。

 しかしながら、現実問題として、「におい」というのは、ずっと息を止めているわけにはいかないし、否応なしに気になるものです。だからといって、手術をされているためにそういう「におい」から逃れられない人に「迷惑だ」というような傲慢な言葉や態度を浴びせるというのは、人間としてどうかとも思います。とはいえ、その一方で、せっかくお金払って席をとったのに…という感情があったのも事実。気にしないようにしようと思うことそのものが、気にしていることだから。

 上の「参考」にもあるように、ちゃんとケアしていれば、最近のものは、そんなにニオイが気になるということもないようです。まあ、あの人が実際にそうだったのか、それとも芋の食べすぎとかお腹をこわしていたとかいう理由だったのかは、わからないんですけどね。

 ただ、こういうふうに「病気の人を社会が支えていく」というのは、なかなか個人レベルでは大変なことだけど(なんで自分ばっかり割を食うんだ?と、つい考えてしまうしね)、みんなが少しずついろんなことにガマンしたり、気遣いをしていかなければならないのでしょう。自分もいつかはそうなる可能性だって、十分あるのだから。

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