琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

白夜行

白夜行 (集英社文庫)

白夜行 (集英社文庫)

 今夜からTVドラマがスタート。主人公の2人は、綾瀬はるかさんと山田孝之さんのドラマ版「セカチュー」コンビということで、かなり話題になっています。なんと初回から2時間スペシャルという気合の入れよう。裏にはフジの『小早川伸木の恋』とかテレビ朝日の『けものみち』というドラマの初回もあるので、ここで一挙に叩いてしまおう、という意図もあるのでしょうが。というか、「白夜行」って、最初を観てもらえないとその後が続かない話ではあるし。
 キャストを見ていると、「また綾瀬はるかかよ!」とか「また米倉=悪女かよ!」とかちょっと食傷気味になってしまうのも事実なのですけど。
 しかし、東野圭吾さんにとっては、まさに「追い風」が吹いている状況ですよね。『容疑者Xの献身』が、「このミステリーがすごい!」の最新版でダントツ1位になって、直木賞でも有力候補になっています。もしこれで直木賞を受賞できれば、『容疑者X』とドラマ効果で『白夜行』の文庫も売れまくるはずだし、その他の作品軒並み売れていくに違いありません。今回は作品の評価と状況からして、直木賞を獲れるのではないかなあ、と思うのですが。あとは、「あと1枠」があるのかどうかと(今回は大御所が並んでいるので、たぶんありそう)、あるとしたら、誰が受賞するのか、ですね。

起業とか

http://d.hatena.ne.jp/chd/20060109#p1

 どちらかというと、↑で紹介されている「なんちゃって起業熱」への言及のようになってしまうのですが。
僕は「ヒルズ族」の人たちは、女子アナや芸能人と付き合ったり、豪華なホームパーティに連日行けたりして羨ましいなあ、とかけっこう思うときも多いのですけど、実際のところは、そんなに甘い世界でもないわけで。

渋谷ではたらく社長の告白

渋谷ではたらく社長の告白

↑の藤田社長の本を読んで思ったことは、「こんな『仕事中毒』みたいな生き方をしないと、成功することはできないのか…」という驚きでした。藤田社長をはじめとして、サイバーエージェントの創成期(といっても、今でもまだかなり「若い会社」なんですけどね)のスタッフたちは、会社に寝泊りしてほとんど家に帰ることもなく、営業に行っていたらしいのです。もちろん、ほとんど休みなし。この本のなかで、藤田社長は、「ラクして痩せられるダイエット本を買う人のほとんどがダイエットに失敗するのは、彼らが『ダイエットすること』ではなくて、『ラクすること』のほうを重視しているからだ」と書かれています。というか、「確実に痩せるための方法」を僕たちはみんな知っているはずです。食事を減らして、運動をすればいい。ある種の病気などを除けば、そうすれば、誰だって痩せられるはずなのです。「ビューティーコロシアム」だって、よく観てみれば、専門家たちは、そんな「裏ワザ的なダイエット」なんて、全然やってないのですよね。
 だから、「ラクして起業しよう」なんていうのは、たぶん「起業すること」よりも「ラクすること」のほうを重視する人の考え方であって、よっぽど運がよくなければ、「身を粉にして働いても、うまくいくのかどうかわからない」くらいが現実です。インターネットオークションの利ざやで稼ぐというのも、果たして、あと何年もつことか…たとえば昔は中古ゲームの値段というのは店によってマチマチで、街の量販店で特価ゲームを買ってきて、田舎のゲーム屋に売ることで利ざやを稼いだりもできたんですよね。でも今は、「適正価格」というようなものがたぶん業界全体である程度決まっているような状況になっていて、昔ほど「このゲームがこんなに安いのか!」と驚かされるような「掘り出し物」を見つけられる機会はほとんどなくなりました。これからは、ネットオークションで利ざやを稼ぐような商売そのものも、「企業化・標準化」されてくる可能性が高いので、よほどの「目利き」であるか、勤勉でないかぎり、生き残っていくのは難しいと思います。それこそ、「在宅でできる」という以外のメリットって、あんまりないかもしれません。
 それに、起業するっていうのは、仕事そのもの以外にも、いろいろと難しい問題があって、例えば「人を使う」ということの難しさもありますよね。みんなが自分の思ったとおりに動いてくれるわけではないし、場合によっては、クビを宣告しなければならないかもしれません。相手も生活がかかっているということを知っていたとしても。それに、起業の最初の時期というのは、とにかく頭を下げなくてはならないことって多いみたいなのです。大学でもけっこう上のほうだって先生が、自分の病院を建てたときには、患者さんを紹介してくれるように、周りのみんなにものすごく腰を低くして「お願い」されていましたし。「会社をつくれば、お客さんが向こうのほうからどんどんやってくる」という幻想を抱く人は多いのかもしれませんが、そんなことは絶対にありません(これって、サイト運営と同じだな)。某「小泉チルドレン」の女性は、官僚から衆議院選挙に出馬するとき、いきなり地元の人たちの前で土下座をして、頭を地面にすりつけたそうです。まあ、土下座という行為の是非はともかく、そのくらいやらないと「成功」なんてできない、ということなんですよね。
 「地道に働く」というのと「起業で大成功」というのは、全く別のルートだと思い込んでいる人が多いのかもしれないけれど、実際は、「成功に王道なし」なのでしょう。あとは、「サラリーマン向き」か「起業家向き」かという個性の違いがあるだけで。

 こんな話があります。
 「一番ラクして金持ちになれる方法を教えてあげようか?」
 「えっ、ほんと?教えて教えて」
 「『ラクして金持ちになれる方法』っていう本を書いて売ることさ」
 

つげ義春作品のメディアミックス戦略?

「プチ日記」http://www5.ocn.ne.jp/~otearai/diary.html (1/11)
パチスロ無能の人」を見て思い出したのですが(それにしても、パチスロ店でゴンチチが大音量で流れているのって、すごい光景だ…)、実はつげ義春作品って、昔ゲーム化されたこともあるのです。僕は残念ながら、実際に遊んだことはないのですけど。
ちなみにこんなゲームです(残念ながらパッケージ写真のみ)。対応機種が時代を感じさせてくれます。
http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e52797369

しかし、これだけいろんなものがパチンコ/パチスロ化されている時代なので、そのうち「CR漫玉日記」とかが出るのではないかとひそかに期待しているのですが、やっぱりちょっと無理があるか…
あと、「ドラえもん」のパチンコ台が出るという噂が以前からあるのですが、結局、「キャラクターのイメージにそぐわない」ということで実現していないみたいです。赤塚不二夫さんの作品は、「バカボン」とか「おそ松くん」とかが大ヒットしているんですけどね。

アクセスカウンター