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例の「マイケル・ジャクソンの真実」という番組を観ていたのだが、僕の正直な感想は、
「で、マイケルは、そんなに悪いことしたの?」というものだ。
彼のやっていることは、基本的には「奇行」であって、「蛮行」ではない。
「整形は、僕のために開発されたもんじゃない」その通り。
買い物だって、自分の金で買っているんだから、別に他人に責められる筋合いはないし、「44歳にもなって」とか、説教がましい取材者も何だかうっとおしい。
いいじゃん別に44歳で木登りしても。
44歳で、片っ端から周りのオンナに手を出したり、戦争したくてしょうがない大人より、はるかに人畜無害で、むしろ素晴らしい趣味だ。
マイノリティがすべて悪だと言う様なあのインタビュアーには、どんどん腹が立ってきた。あれはたぶん、失礼な質問で相手を興奮させることによって、本音を引き出していくディベートのテクニックなんだろうけどねえ。
「児童虐待疑惑」というのは、う〜ん、これはマイケルに分が悪いが、それはどうも、マイケルの常識と世間の常識がずれていだけなのかもしれない、と思ってみたりする。無理やり子供をさらってきたわけじゃなさそうだし。
とにかく、スーパースターは大変みたいだ。
でも、僕は今日の番組で、むしろ「人間・マイケル」を見直したような気がする。異質で、孤独なポップスター。
というかさ、本当は、あの妙に偉そうなインタビュアーが、すごく印象悪くて、相対的にマイケルに同情してしまっただけなのかもしれないが。
あっ、「テキストコンテスト」第21リーグ間に合いませんでした…
どこにも嘆けないので、ここで愚痴らせていただきます。
そうそう、いろいろ議論は尽きないところですが、僕は安易に人間が死んだり狂ったりするテキストは、好みではないです。
「死」という概念は、30を越えて、身近な人間を看取ってきた僕にとってはむしろ日常的なもので、ドラマチックなものではありません。
僕はむしろ「それでも生きていく人間」を描きたいと思っています。
でも、浅田次郎の「壬生義士伝」をバスの中で読んでいて、ボロボロに泣いてしまいました。ひとりで乗っていて良かった。
職業作家ではないし、それを目指していないのが僕の強味です。
だから、媚びずに、奇を衒わずに書き続けようと思います。