琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

嫌われ松子の一年

嫌われ松子の一年

嫌われ松子の一年

中谷美紀さんによる映画「嫌われ松子の一生」の撮影日記。
http://matsuo-chan.at.webry.info/200605/article_5.html
↑で松尾スズキさんが紹介されているのを見て、面白そうだったので読んでみたのですが、本当に面白い本でした。
「女優」とか「映画の現場」というものに興味がある人には、ぜひオススメしたい本です。こういう「映画関連本」としては地味すぎる装丁も、中身への自信のあらわれなのかな、と思えるくらいに。こんな面白い本が、「映画関連本」として取り扱われて、映画の公開終了とともに話題にならなくなったとしたら、とても残念です。
これを読めば、映画「嫌われ松子の一生」に興味がない人でも、「観てみようかな」という気になってしまうくらいの傑作です。
 映画の撮影現場というのは、どういう雰囲気なのか?
 女優というのは、なぜ「ワガママ」だと言われることが多いのか?
そんな疑問にもキッチリ応えてくれていますし。

 それにしても、中谷さんは文章が上手いです。というか、撮影現場での中島哲也監督とのやりとりの描きかたなんて、本当に目の前で2人が「仲良くケンカして」いるようで。

 深夜になると監督の顔は疲れが前面に出てくる。「大丈夫ですか?」と問いかけると、
「もうダメ、代わりに監督やって。監督主演で、ナカタニミキのキラワレマツコノイッショウって感じ」
「ええ? 死んでも監督なんてやりたくありませんから」
 だって、こんな深夜まで、100人近い人を率いて何度も同じことを繰り返して「全然ダメなんだよ! バカ!」なんて言い続ける勇気はないもの。

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