琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

新書がベスト ☆☆☆☆


新書がベスト (ベスト新書)

新書がベスト (ベスト新書)

内容紹介
新書も読まずに本を語るな!
もはやウェブ抜きの読書はありえない時代、これまでどおりの読書では、たちまち情報弱者になってしまいます。本の選び方に正解なんてない。全部読もうとしなくていい。コツをつかんで「たかが読書」と思えるようになれば、知的レベルは自然と上がっていくのです。そこで最適なのが、新書。どんどん「つまみ読み」して脳内マップを広げれば、他の本なんて読まなくても十分です。
――絶大な影響力を誇る書評ブロガー・小飼弾が教える、ゼロから身につく読書習慣。

序章 生き残りたければ、新書を読め
PartI 新書の買い方、読み方
PartII 新書を10倍生かす方法
PartIII 新書レーベルめった斬り!
終章 新書と電子ブックの未来

僕は小飼弾さんの「スゴさ」に圧倒されつつも、「ダンコーガイのような『超人』のやりかたが、凡人に真似できるわけないだろ……」とも感じていたんですよね。
この本の前半の「読書術」もとにかくすごい。
「読書レベル0からの【初級編】」がいきなりこんな感じです。
(「まず、本を図書館で借りるのは「身銭を切って痛い思いをするのが大事だからダメ」、Amazonもダメで、新書コーナーが充実しているリアル書店でそこにある新書を「選ばず」「適当に」、まとめ買いすることをすすめたあと)

 複数レーベルを混在させる必要もありません。老舗レーベルなら100冊以上は優に揃っていますから、棚からごっそり取り出して、レジに持って行きます。
 このとき、読まないかもしれないとためらって、1冊ずつ買ってはダメ。それでは本が読めるようになりません。必ず数十冊単位でまとめ買いして、最終的には300冊揃えてください。
 新書なら300冊でも20数万円。本棚と合わせても、30万円でお釣りが来ます。1冊800円で見積もっても24万円。テレビを液晶3Dに買い換えるのを我慢すれば、手に入ります。そうそう、読書には「テレビを見なくなる」というすばらしい副作用もあります。
「300冊は多すぎる」? 私の元には献本だけで毎月それくらい届きます。それは極端にしても、本との間合いをつかむためには、それくらいは読んでおく必要があります。逆に、毎日1冊ずつ買っては読むという方法だと、痛みが少ないぶん、三日坊主にもなりやすい。定期的に本を買うのは、読書習慣が板についてからでも遅くありません
 本こそ、大人買いすべきものなのです。

おそるべし、ダンコーガイ……
これが「初級編」って、どんな虎の穴なんだ……
すみません、僕、液晶3Dテレビのほうがいいです……

小飼弾さんというのは、ある意味「過剰な天才」なんだと思うんですよ。
でも、「献本」(ってことは、タダ)で300冊の本が送られてきて、しかも、「書評ブログ」のアフィリエイトで稼いでいる「本読みのプロ」と、「趣味あるいは、ちょっとした知的向上のために本を読む人」を同じフィールドで語られてもね。
いやまあ、過剰すぎて、ヘタに真似しようという人が出ないという点では、「親切」なのかもしれませんが。

その一方で、「ハードカバーは買わなくていい」とか、「新書のタイトルは短いほどハズレ率は低くなる」とか、「新書初心者のうちは著者がビッグネームすぎるものは避けておいたほうが無難」などの、かなり役立つアドバイスもたくさんあって、「読書家」としての小飼さんの底力を見せつけられます。

「読んでよかったと思える本は2割、ダメ本が2割、毒にも薬にもならない本が6割」だと前述しました。
 では、よい本だけを読めばいいのでしょうか。
 スゴ本もダメ本も、相対的なものであり、読書の状態や立場によっても本の価値は大きく変わります。古典的名著と言われている本だって、そのときの自分には何の役にも立たないことが珍しくありません。
 ダメ本に当たるとショックですが、そうした経験は絶対に必要です。「ダメ本とはこういうことか」と肌身で感じ、ダメ本をつかみ慣れないと、たくさんの本など読めるわけがありません。
 自分の意見に合わない、何を言っているのかわからない、ダメ本だと思うけれど、なぜか気になる……。別の本を読んだあとに、そういう気になっていた本を読み返してみると、意外な発見を得られることもあります。

このレベルに達するのは至難のワザなのでしょうが、こんなふうに「ダメ本」にすら利用価値を見出して本を読んでいるというのには、すごいことだと思います。
ただ、僕もけっこう新書を読んでいるのですが、最近の新書は、「ダメ本が半分くらい」のような気もするんですよね。
新書は、とりあえず2時間くらいで読めて、「本を1冊読んだという満足感が味わえる」という意味で、「適度」な本だとは感じるけれど、新書を読むだけで「わかったつもり」になるのは、危険な面もあります。
小飼さんは、そうやって取り込んだ知識そのものが「商品」になるけれど、大部分の「本を読む人」はそうじゃないし。

この本の後半の小飼弾セレクトのオススメ新書は、読んでいてすごくワクワクしました。
もっと勝間(和代)さんとか、「仲間」の本をオススメしまくるのかと思いきや、「勉強になる」だけではなく、「新しい世界を知ることができる」かつ、楽しく読めそうな新書が並んでいて、僕もすかさずAmazonに何冊か注文。
「読書術」を真似するのは至難ですが、小飼さんオススメの本は、僕が既読のものはたしかに面白かったし、未読のものも、軒並み面白そう。
「新書ガイド」としては、すばらしい新書だと思います。

会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ (マイコミ新書)

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↑この新書も紹介されていたのですが、面白そう!

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