琥珀色の戯言

【読書感想】【映画感想】のブログです。2016年8月より、『はてなブログ』に移行しました。

どうしてブログやHPだけでは、満足できないのか?

http://d.hatena.ne.jp/satomies/20051027/p1

僕もここに紹介されているサイトの「お試し」をいくつか読んでみたのですが、「買いたい!」と思うようなものは無かったです。
まあ、こうやって「出版」を考える人たちにとっては酷な話なのかもしれないけど、こういう「自費出版本」なんていうのは、その大部分が「著者と無関係の人間には、読む価値がない」ものなのです。多くの場合、本というのは「内容」以前に「売る側がどのくらい熱心に売ってくれるか?」によって、全然売れ方が違うものだしね。そして、メジャーな作家の本、あるいはベストセラーなら、読んだあと、「その感想を周りの人と言い合う」というような「二次娯楽」もあるのですが、マイナーな本の場合、それも難しいし。
それでも、行きつくところまで行けば、「と学会」の人たちなどが、面白がって取り上げてくれたりもするみたいですけど。
しかし、立派な「文学」とこういう「勘違いっぽい自費出版」のあいだには、そんなに大きな壁が存在しているというわけでもなくて、実際は、どんなベストセラー作品に対しても、「本当に値段分の価値を感じている」読み手というのは、どちらかといえば少数派なのではないでしょうか。そもそも、受け手の経済状況にだって依存してしまうわけだし。
実際は、「勘違いしている人々が、自分の分もわきまえずに自費出版している」というよりは、「物書きとして生計を立てようというような人は、みんな多かれ少なかれ、勘違いしている」のであり、その「勘違いグループ」の中で、より多くの人に共感を得られる人が、職業作家としてやっていっているだけなのではないかと思います。
ただね、「職業作家」というのは、やっぱり、「人並みの勘違いっぷり」じゃあ、なかなかなれないみたいですけど。

ちなみに、「どうしてブログやHPだけで満足できないか」というと、たぶん、多くの文章書きっていうのは、あの『本』という造形に憧れている、というのと、自分が他人のブログやHPを読むように、自分の文章が誰かに読み流されているだけでは寂しい、と感じているのではないかなあ。「お金を儲けたい」というよりは、「誰かに、お金を払っても読みたい、というほどの価値があると認めてほしい」のだと思います。

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