琥珀色の戯言

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2014年本屋大賞は『村上海賊の娘』


参考リンク:本屋大賞公式サイト

2014年本屋大賞の結果
【大賞】『村上海賊の娘』(和田竜/新潮社)
2位 『昨夜のカレー、明日のパン』(木皿泉/河出書房新社
3位 『島はぼくらと』(辻村深月/講談社
4位 『さようなら、オレンジ』(岩城けい/筑摩書房)
5位 『とっぴんぱらりの風太郎』(万城目学/文藝春秋
6位 『教場』(長岡弘樹/小学館
7位 『ランチのアッコちゃん』(柚木麻子/双葉社
8位 『想像ラジオ』(いとうせいこう/河出書房新社
9位 『聖なる怠け者の冒険』(森見登美彦/朝日新聞出版)
10位 『去年の冬、きみと別れ』(中村文則/幻冬舎

【感想】前評判では『教場』大本命、という声をたくさん耳にしたような気がするのですが、蓋をあけてみたら、『村上海賊の娘』が大賞に。
作者の和田竜さんは「村上春樹の『村上』と去年の受賞作『海賊とよばれた男』の『海賊』ですから、これしかない!と思ったんですよ」なんて話をされていましたが、時間をかけて世界を構築したスケールの大きなエンターテインメント小説が評価されたというのは、すごく嬉しく感じています。
個人的には『想像ラジオ』か『村上海賊の娘』が受賞すれば、『本屋大賞』もまだ捨てたもんじゃない、と思っていたので。
分冊モノや歴史物は不利、なんて話もあったのですが、この作品の熱量がそれを覆した、ということなのでしょう。
ああ、そういえばこの『村上海賊の娘』、こんなに売れていてメジャー出版社で分厚い本なのに、まだKindle化されていない候補作3つのうちのひとつだったんですよね。やはり、『本屋大賞』シフトだったのか?
『昨夜のカレー、明日のパン』の2位以外は、僕の個人的な評価と比較的近い結果でもありました。

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