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琥珀色の戯言

【読書感想】【映画感想】のブログです。2016年8月より、『はてなブログ』に移行しました。

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン ☆☆☆☆

映画

あらすじ
人類の危機的状況を何度も打破してきたアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、平和維持システムとしての人工知能“ウルトロン”を誕生させる。人類を脅威から守るために完成させたウルトロンであったが、平和を脅かす唯一の存在は人類だと結論付け、抹消しようとする。


参考リンク:映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』公式サイト


2015年16作目。
金曜日の夕方からの回を観賞しました。
観客は30人くらい。ちょうどその映画館がサービスデーだったのと週末だったのとで、けっこう賑わっていました。
予告の『スターウォーズ』の新作で、ハリソン・フォードの登場に感涙。
『スーパーマン vs バットマン』なんてのも来年公開されるみたいだし。
ヒーロー映画インフレ時代、なのかなあ。


で、まさにその「ヒーロー全部乗せ映画」である『アベンジャーズ』。
なんのかんのいっても、『1』は、ヒーロー同士がお約束の仲間割れで戦っちゃったり、超巨大な敵との壮絶なバトルがあったり、けっこう楽しめたんですよね。
『2』が出るのが既定路線、というのは知っていたのですが、個々のヒーローがそれぞれの主演作で悲喜こもごものあと(『アイアンマン』『ソー』は平行線から、やや値下がり、『キャプテン・アメリカ』は『ウィンター・ソルジャー』で上昇)、もう一度集結と相成りました。


この『エイジ・オブ・ウルトロン』、たぶん、『アベンジャーズ(1)』の問題点を検討し尽くして、つくられたものだとは思うんですよ。
復習してみると、『1』を観ていると、空を飛べてハイテク兵器を持っているアイアンマンの戦力が突出していて、あとはソーのハンマーがそこそこ使えるくらいで、あとのキャラクターは、飛べないし飛び道具も持っていない(ホークアイの「弓」は飛び道具ではありますが……)。
アイアンマンとソー以外は、とりあえず群がってくるザコをやっつける程度の力しかない、つまり、『アイアンマン』の映画になってしまっている気がしたのです。
敵が強くなればなるほど、大きくなればなるほど、空を飛べたり、機動力にすぐれているほど、『アベンジャーズ』は、「アイアンマン頼り」になってしまう、という構造的な問題を抱えているのです。
いや、実戦ならば、それはそれでしょうがなかろう、と。
でも、「ヒーロー祭り映画」としては、それはちょっとマズいのではないか、と反省したに違いありません。
そこで、今回の敵は、「ウルトロン」という、「世界平和を実現しようとする人工知能」となり、敵の大部分は「機械仕掛けのアイアンマンコピーロボット」になってしまいました。
これなら、キャプテンでもホークアイでも倒せるぜ!
しかし、絵的には「延々とショッカー戦闘員と闘い続ける仮面ライダーたち」みたいになってしまっていて、ほとんどメリハリがありません。戦闘シーンは、かなり間延びしています。


ホークアイとか、奥さんに「あなたは『アベンジャーズ』のなかでの自分のポジションを考えたほうがいい、みんなにちゃんと守ってもらえるかも含めて」などと、ベテランばかりの病院に就職してしまい、当直を押しつけられまくっている若手医師のような心配をされてしまいます。
いや、客観的にみても、たしかにホークアイ地味だし。
キャプテンはソロ活動が評価されて、今回は、けっこう「選抜入り」っぽい扱いになったのですが。
ハルクとか、「じゃ、緑のよろしく!」とか言われて、バックで暴れ要員にされてます。
そうか、『アベンジャーズ』は、「マーベルヒーローズ選抜総選挙」だったのか……
たしかに、各主演作の興行成績が、『アベンジャーズ』内での扱いに反映されているよなあ。


それで、今回は新メンバーも加入するのですが、微妙なんだよ微妙……
頭数だけ増やせばいいってもんじゃないだろうよ……またみんなの見せ場つくるの、大変になっちゃうよ……
せっかくだから、「それなりのヒーロー」を厳選して入れたほうが、良いんじゃない?


今回の敵、「ウルトロン」って、あらためて考えてみると、トニー・スタークが自分の判断で勝手に生み出してしまった存在なわけです。
それを『アベンジャーズ』が倒すという、マッチポンプというか、自作自演な話。
「宇宙から来た敵と戦う」のではないのか、アベンジャーズ
ストーリーも入りくんでいて、あんまりよくわからない。
というか、ジャーヴィスなの、あれ?
変な予知夢みたいなのも、伏線にもなってなかったし……
敵は小粒で、アベンジャーズ危ない!っていう場面もなく、仲間バトルもほとんどなし。
いやほんと、これだけことごとく前作からパワーダウンしている続編というのも珍しい。


しかしながら、つまらない映画なのか、と問われると、「なんのかんの言っても、これだけの『お祭り感』があるアクション映画というのは、そんなにあるものじゃない」のですよね。
アベンジャーズ』の「2」としては、ちょっと期待はずれなのだけれども、「アメコミヒーロー映画」としては、やっぱり「けっこう面白いほう」になってしまう。
やっぱり、幕の内弁当のほうが、おかずの種類が多くて、なんか豪華に見えるんだよね、うーむ。


正直、そんなにオススメはしませんが、家族みんなで、とか、デートで、とかいう際には、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』よりも「無難」ではあるでしょう。
そして、こういう「みんながそれなりに楽しめる映画」って、貴重ではあるんですよね、やっぱり。
前作の「なんかすごいな、金も気合いもつぎ込まれているな!」って感じ、今回はないんですけど。