琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

銀河ヒッチハイク・ガイド

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102196013/ref=ase_hothpress-22/249-7646986-5175520

 たぶん実家にはまだ、この「銀河ヒッチハイク・ガイド」の文庫版があると思うのですが、僕にとってこの本は非常に思い出深い本なのです。
 「銀河ヒッチハイク・ガイド」は、もともと26年前にイギリスBBC放送でラジオドラマとして放送されたものがノベライズされたもの。僕がこの本のことをはじめて知ったのは、小学校高学年か中学くらいの時期の「ログイン」で、安田均さんが海外SFを紹介しているページを読んだのがきっかけでした。
 当時は「海外文学」というのは「世界の名作」的なものしか知らなくて、この「ナンセンスSF」というジャンルに、僕はものすごく惹かれたことを思い出します。ほんと、あのころのゲーム雑誌に載っていたSFとかファンタジーの本の紹介って、どうしてみんなあんなに面白そうに書いてあったのだろうか。まだマイナーだった「マイコン」という文化の片隅で、マイナーだった「SF」とか「ファンタジー」好きの人たちが、一生懸命に自分の好きなものを語っていた時代。あの頃は、とにかく「面白くて新しいもの」に僕は飢えていて、おかげで「指輪物語」を知ったり、「D&D」で遊んでみたりしていたんですけどね。
 ただ、本当のことを書くと、「銀河ヒッチハイク・ガイド」は、当時の僕にはその面白さがよくわからなくて、「いや、これが新しいんだ、面白いんだ」と自分にずっと言い聞かせながら読んでいた記憶があります。"Don't Panic!”のセリフは一部で流行語にもなったのだけど、実際、日本語では「あわてるな」でいいのかどうか、当時はずっと考えたりしていたよなあ。
 ちなみに、唯一「わかったような気がした海外SF」は、ハインラインの「夏への扉」だったので、なんというかSF読みとしては軟弱極まりなくて、ただ、そういう作品を手にとっている自分に酔っていたのです、あのころはね。

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