琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

オブリビオン ☆☆☆☆



あらすじ: エイリアン“スカヴ”の侵略を食い止めたものの、その戦いによって地球が半壊してから60年。生き残った者たちがほかの惑星へと移住してしまった中、ジャック・ハーパー(トム・クルーズ)だけが地球に残って上空から偵察していた。パトロールに向かっていた彼は、誰一人として生存しているわけがないエリアで何者かの襲撃を受けてしまう。混乱するジャックの前に現れたのは、ビーチ(モーガン・フリーマン)という謎の男。彼との遭遇を機に、ジャックは地球、人類、そして自身の運命を担う冒険に出ることに。

参考リンク:映画『オブリビオン』公式サイト


 2013年15本目。
 月曜日の19時の回を鑑賞。
 観客は15人くらい。
 最初は僕とあとひとりくらいしかいませんでしたが、本編上映間際になって、散発的に入ってきました。


 同名の有名な海外ゲームが原作なのかと思いきや、同じなのはタイトルだけで、内容は全く関係ないみたいです。もっとも、ゲームのほうは遊んだことがないのですが。ベセスダ・ソフトワークスのゲームって、すごく気になりますけど、あまりに時間がかかりそうで、ちょっと尻込みしてしまうんですよね。


 やや寝不足だったこともあり、前半はけっこう眠くなってしまいました。
 メカとか放射能汚染や自然災害で荒廃しきった地球の描写などもかなりディテールにこだわって作られており、観ていて「おっ!」と思うようなところもたくさんあったんですけどね。
 僕は、なんだかわけがわからないまま主人公が投げ出されていて、「このあとどうなるんだろう?」という物語はけっこう好きなんですよ。松本人志監督の『しんぼる』とかも好きだし。
 この映画、いまの時代にはちょっと懐かしい感じがする、本格的なSF作品です。
 ネットで、映画評論家に「『SF』を使わないでください(SFはマニアックとか難しいというイメージを持たれる、ということで)」という指示が出されたという話を観たのだが、これはやっぱり、「SF」だよねえ。
 ネタバレは避けておきますが、強引というか、「そんな技術があるんだったら、わざわざああいうめんどくさいことしなくてもいいんじゃないかなあ」とも思いつつも(まあ、ツッコミどころは満載です)、人間が「同じ人」であり続けるために必要なことって何だろう?とか、ちょっと考えてしまいました。
 『スター・ウォーズ』とか、『マトリックス』とか『ターミネーター』とか『銀河鉄道999』のエッセンスも感じられて、「2013年公開の新しい映画なのに、なんだかすごく懐かしい感じがする」作品でもあります。
 観ていて、『ルパン三世』のあの映画のことを思いだしたりもしましたし。
「記憶のない夫は、本当に自分の夫だと言えるのか?」
 逆に、
「記憶が完全にコピーされ、人間と同じようにコミュニケーション可能なコンピュータがあったとしたら、それは自分の夫なのか?」
 人類が滅亡してしまって、コンピューター上で、データ同士がワイワイガヤガヤやっている世界、みたいな未来だって、ありえない話ではないのです。
 もちろん、僕が生きているあいだに、それを見ることはないだろうけれども。

 
 ただし、この映画は「スカッとするようなSFアクションアドベンチャー」とか「ラブロマンス」を期待してみると、「何これ?」みたいな気分になると思うので、御注意ください。
 あと、「SFの冗長な背景描写が気にならない人」向きです。最初の30分くらいは、退屈に感じる人が多いかも。

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