琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

デートのお誘い

http://d.hatena.ne.jp/hibigen/20051214/p1

いやほんと、「当直くらい代わってもらえばいいじゃないか」とか、世間一般的には思われてしまうわけですよね。ほんとにああいうのって、よっぽどのことがないと代わってもらえないのに。

でもなあ、一匹の男として考えると、なんかもう、「美味しんぼ」で栗田さんにプロポーズしたときの山岡さんの心境ですよ僕は。
(引用っぽいけどうろ覚えで再現しております)

山岡「で、俺のプロポーズの返事なんだけど…」
栗田「荒川さんたちが、『うまい断り方』をたくさん教えてくれたわ」
山岡「そ、それってうまい断りかただなあ…そうだよなあ。俺みたいな男じゃなあ…俺を断って正解だよ。それじゃ、幸せに…」
栗田「な、なに言ってるのよ、山岡さん!断るもなにも、まだ何も言ってないじゃない!」
山岡「え?それじゃあ、俺がプロポーズしたら、受けてくれるのかよ!」
栗田「受けるわよ!!」
山岡「えっ?やったーーーー!」

うーん、恋愛に対して、一部の男って(たぶん僕だけじゃないよな)、なんだがネガティブ思考にハマりがちなんですよね。「あっ、この人は自分に好意を持ってくれている予感。自分もこの人が好き。でも、こんな良い人が、本当に自分のことを…?」と、さんざん逡巡したあげくに、「今度、映画でも観に行きませんか?」と憧れの女性にアドレナリンドバドバ状態でお願いするわけです。もう、その時点ですでに、「一か八かモード」なのですよ。で、そこで「ごめんなさい、その日は当直だから」なんて言われてしまうと、「こ、これは、用事があるって言っているけど、俺を傷つけないように配慮した『拒絶』だよなあ…これ以上この子につきまとったら、俺、ストーカーだよなあ…」と限りなく撤退モードに入ってしまうわけですね。それこそ、本当に用事があって断られたとしても、それに対してさらにもう一歩踏み込むほどの勇気(あるいは、「場慣れ」というべきか)って、なかなか出ないのですよね。まあ、本当にモテる男って、そういうときにマメに「じゃあ、○日はどう?」って、次から次に波状攻撃をかけられるタイプなんだろうけど。
しかし、前述したように、男というのは(ましてや医療業界の実情に詳しくなければ)、「本当に自分のことが好きなら、万難を排して「誘った日」を空けてくれるか、それとも「じゃあこの日にどうですか?」と言ってくれるはずだ、と思い込みがちな生き物なのです。いや、世間の「セレブ女医」とかを観ていれば、「ああ言ってるけど、その『当直なので…』って、お見合いの『自分にはもったいない』と一緒で、お断りってことだよな」と思われてもいたしかたないかと。
で、結局は何年後かに、「あのとき、あなたのこと好きだったのに…」とか言われて、「ふうん、そうだったの…」とさらっと流すフリをして水割りに口をつけ、帰りの電車のなかで、小梅太夫もびっくりするくらい恨みがましく「チクショ〜〜〜〜!」とか心の中で叫んでみるわけです。
ほんと、男って(というより俺って?)バカだよねえ……

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