琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日 ☆☆☆☆


結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日

結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日

内容(「MARC」データベースより)
ときどき不安になる。このまま歳とっていくと、どうなるんだろうって-。夫なし男なし35歳。嫌いなことば「自分探し」。貯金、200万円。大逆転はなくても「あした」がある! 異色4コマ漫画。

 35歳女性って、こういう感じなのかな……とか思いながら読みました。
 「何の変哲もない日常を楽しんで生きていくことって素晴らしい」と思い込もうとする一方で、「日常に追われているうちに、あっという間に死んでしまうのではないか?」という恐怖にも駆られている小市民な僕にとっては、共感するところもあり、反発するところもあり……
 ただ、なんとなく、この作品って、「男にはわかりにくいところをうまく掬い上げている」のだろうな、とは感じます。
 それにしても、116ページから118ページの男の発言は酷いな……でも、こういう「現実」って、確実に存在するのだろうなあ……
 そう感じたのは、僕がそんなに子供好きではないからかもしれないけど。

 ちなみに、id:hibigenさんも採り上げられていた、この本のオビの

 香山リカ氏 号泣。

 まさか「ワーン」と泣くとは思わなかった。あー、びっくりした。
 『恋空』を読んでも『ホームレス中学生』を読んでも泣かなかった私が泣いてしまった。しかも、号泣。

という言葉に、僕は失笑してしまいました。
いや、確信犯なのかもしれないけど、『恋空』や『ホームレス中学生』と比較してどうするんだ……
しかも、それらで「泣かなかった」のって、大人なら普通だろ。
そもそも、『恋空』で泣ける大人って、何か壮絶に勘違いしているだけなのでは……

 この本を読んでいると、男としては、「30代半ばの女性」が抱えている心の荷物に、なんだか圧倒されてしまいます。
 でも、本当にこんなに「セックスぅ〜」って考えている人っているのか? いるんだろうな……


 女性が書かれた感想として、こちらのhibigenさんの感想をオススメしておきます。
 「結婚していても将来がすごく不安」というのは、僕も同感です。いろんな「病気によって歪んでしまった家族」を見てきただけになおさら。もちろん、そういう中でも「家族の尊さ」を見せられる場合もあるのですが。
 しかし、大きなトラブルが起こることへの不安だけじゃなくて、「このまま平和に年を取って、何もできずに死んでいくこと」も、それはそれで不安だったりするんだよなあ……

 この作品、僕にとっては、ものすごく「感想を書きにくい本」でした。

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