琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

灰谷健次郎さん逝去

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/fu/news/20061124k0000m060078000c.html

灰谷さんの本といえば、小学校のとき、家に置いてあった『太陽の子』を「こんな子供の読む本なんて」と半ばバカにしながら読んでみたところ、読み終えたときには号泣してしまっていたことを思い出します。

97年には神戸・小6男児殺人事件で新潮社の写真週刊誌「フォーカス」が容疑者の少年の顔写真を掲載したことに抗議し、「兎の眼」など約30作品の版権を引き揚げた。

↑の話を聞いたときには、あまりに理想主義者すぎるというか、「過善的」な人ではないかとすごく嫌な印象を持ったのですけど(あの事件に関しては、僕にとっては、「殺されるほうの立場」のほうがはるかに身近だったしね)、「やさしく繊細で傷つきやすい少年の心を持った方」であったのは間違いないようですし、だからこそ、ああいう作品を書けたのでしょうね。
謹んで、御冥福をお祈りします。

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