琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

藤子・F・不二雄先生の「人気まんがのかきかた」

 ↑のエントリで紹介している『ドラことば』という本のなかに、藤子・F・不二雄先生のこんな言葉が載っていました。

 人気まんがを、どうやってかいたらいいか。そんなことが一言で言えたら苦労はしないのですが、ただひとつ言えるのは、
普通の人であるべきだ。
ということです。(中略)かたよったものの見方や考え方をする人は、大勢の共感を得ることはできない。だから、まず最初に普通の人であれ、というのはそういう意味なのです。
 そのうえで、ただ本当に普通の人であったのでは、まんがなんてものはかけません。プラスアルファ――なにか自分だけの世界を、ひとつは持っているべきである。それは、必ずしもまんがに直結したものでなくてもいいのです。釣りが上手であるとか、模型作りに熱中するとか、SF小説を読みあさるとか。そういったことが、その人の奥行きになって、しごくありふれたものにプラスして、何か個性みたいなものが生まれてくるんじゃないか、と思うのです。 (『藤子・F・不二雄自選集 ドラえもん』上巻(小学館))

 いや、僕は「突き抜けてアブノーマルな天才的な表現者」っていると思うんですよ。思いのままに書いたものが、多くの人に受け入れられるような人も。でも、「普通であること」は、けっしてマイナス面ばかりではない、ということなのでしょう。「特別な人間じゃないから」「自分には才能がないから」と言ってあきらめてしまうのは簡単だけれども、実際は「普通の人」でも、ちょっとしたプラスアルファを身につけることによって、十分に成功できる「可能性」はあるのだ、ということなのですね。これって、「人気ブログの作り方」でも同じなのかもしれません。

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