琥珀色の戯言

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ドラえもん・のび太の恐竜2006 ☆☆☆☆

映画ドラえもん のび太の恐竜 2006 [DVD]

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 実は『ドラえもん映画』を観たのはかなり久しぶりだったので、やっぱり最初は声に戸惑いました。それと、絵の雰囲気もけっこう違いますよね。より「動きの面白さを追求した」ということなのでしょうけど、正直最初は「なんだか『ドラえもん』らしくないなあ」と思いながら観ていました。
 この『のび太の恐竜』のオリジナル版って、僕の記憶のなかでは「最初に自発的に映画館で観た映画」だったので、よく覚えているのです。このリメイク版を観ながら、歴代の『映画・大長編ドラえもん』はタイムマシンのシーンがけっこう話題になっていて、「CGが使われている!!」なんて今となっては当たり前のことで大騒ぎしていたな、というようなことを思い出しました。あのときは、虹色の光の渦みたいなのでタイムマシンの航路が描かれていたんですよね。
 このリメイク版は、やっぱり30男の僕にとっては「マンガだしな」と思うところもあったんですけど、逆に「マンガだからこそ」の素晴らしさもありました。映画版は、個々のキャラクターのカッコいいところが見られるのですけど、この作品のMVPは、やはりジャイアンでしょう。小学生がこんなこと言うのかよ!とツッコミたくもなるのですが、ジャイアンは、本当に不器用で困った男なんだけれども、受けた借りは必ず返すし、どんなに苦境に陥って、自分が生命の危機にさらされても「仲間」を見捨てない。なんで僕はジャイアンなんかに感動させられてるんだ?と不思議な気分になりつつも、僕はジャイアンを尊敬してしまいました。ほんと、バカだなあジャイアン
 あと、オリジナル版は「結局最後はタイムパトロールかよ!」と子供心に腑に落ちない感じだったので、それについては今作のほうが言い感じでした。主題歌の『ボクノート』も良い曲です。スキマスイッチいいですよね。

 ところで、神木隆之介のセリフが本当に「ピューイ」だけだったのは、この映画の声の収録の光景を想像すると、正直かなり笑えます。誰でもいいとは言わんが、わざわざ神木くんを使わなくても……なんて強引な声優の人選なんだ……

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