琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

1歳になりました。


今日で息子が生まれてから1年。
これまでは「いくつですか?」と尋ねられたら、「○ヶ月です」って答えていたのが、1年間ずっと「1歳です」になるというのは、ちょっと不思議な気がします。
これまでは、5ヶ月と6ヶ月のたった一ヶ月でも、できることが全然違っていたから。

息子が生まれて、失ってしまったもの、あるいは、不自由になったな、と感じるものは、けっこうあります。
気軽に妻と出かけられないし、「ちょっとそこまで送って」というのも難しい。DVDも本も、寝静まった夜にがんばって観たり読んだりしようとしても、翌朝6時になると、「うあ?」とか言ってニコニコしながら、眠くてしょうがない僕の髪を引っ張ります。「痛い痛い!」と叫ぶと、またニヤリ。
パソコンが大好きで、ノートパソコンのディスプレイにしょっちゅう突撃してきます。本のカバーをめくってボロボロにするのが大好きです。DVDは、見つけ次第そこらじゅうにぶちまけます。妻が抱っこしていると嬉しそうなのに、僕が抱っこしているとよく泣きます。以前のように、夜じゅうずっと泣いて泣いて泣いて、こちらも一緒に泣きたくなるようなことはなくなったけれど。

ずっと息子の傍にいて、ちょっとした表情の変化も見逃さない妻をみていると、僕は親としてダメだなあ、と思うし、絵本を読んであげながら、「ああ、自分の好きな本を読みたいなあ」なんて内心悲しくなったりもします。

自分の一挙手一投足に対してあまりに過敏な存在が、鬱陶しくなることもあるのです。

でも、こうして1年経ってみると、ああ、もうあんなふうに夜泣きすることもないんだなあ、とか、首が据わらない、ぐにゃぐにゃで不安定な存在になることもないんだなあ、と、ほんの少し淋しいし、あんなことやこんなこともしてあげればよかったなあ、と後悔もしています。

ほんと、お前がにこっと笑うと、なんだか、パパはそれだけで、こんな自分でも誰かの役に立ってるのかなあ、と嬉しくなるよ。親バカだなまったく。

僕はいままで、自分が誰かのために死ぬなんてことは絶対できないだろうな、って思ってた。友人や、妻のためでさえも。
でもね、もし神様っていうのが僕に、「お前と息子のどちらかが死ねば、もう一人は生かしてやる」って言ってきたら、僕は躊躇なく、「じゃあ、僕が死にます」って言えるような気がするよ。「愛情」とか「自己犠牲」とかじゃなくて、「ああ、この世界での、僕の『順番』は終わったんだな」っていう、ある種の「満足感」とともに。

とはいえ、たぶんもうちょっと、お前には助走期間が必要だ。
そして、少しでも、この先お前が進む滑走路を飛びやすいように整備してやりたいな、とお節介ながら思っている。


誕生日、おめでとう。デキの悪い父親で申し訳ないが、これからもよろしくな。

アクセスカウンター