- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2011/09/16
- メディア: DVD
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【ストーリー】
将来有望な若手政治家デヴィッド(マット・デイモン)は、ある日エリース(エミリー・ブラント)という美しいバレリーナと”運命的”に出逢い、一目惚れする。しかし次の瞬間、突如現れた”アジャストメント・ビューロー(運命調整局)”と呼ばれる男たちによって、デヴィッドは拉致されてしまう。彼らの目的は、本来”恋に落ちる予定ではなかった”デヴィッドとエリースを引き離し、”運命の書”に記述された運命に従わせることであった…
「ヒゲかボインか?」
懐かしいユニコーンの歌を心の中で口ずさみつつ、この映画を観ていました。
なんか『マトリックス』っぽいなあ、とか(『マトリックス』のほうが、この作品の原作に影響を受けているのかもしれませんが)、「調整局」って、なんか脅しは派手だけど、できるのはコーヒーこぼさせたり、転ばせることだけなのか?とか、考えるところはありました。
アクション映画じゃないし、サスペンスとしても、ストーリーはありきたりだし、映画館で観たら、「ちょっと物足りない映画」のはず。
ただ、レンタルDVDで観れば、「まあ、悪い話じゃないし、マット・デイモンの不良議員もハマっているし、ありきたりだけど、感じの良い映画ではあるな」と。
しかし、「運命」って何なんでしょうね?
僕は昔から、「運命論者」の人に接するたびに、「でも、自分でその運命の内容がわからなければどうしようもないし、仮にわかったとしても、変えられないのなら、知ってもせいぜい『覚悟が決まる』程度のことなんじゃない?」と思わずにはいられませんでした。
逆らえるようなのは、そもそも「運命」じゃなくて、「傾向」みたいなものだろう、と。
「人間が死ぬのは宿命」であるという点については、残念ながら異存はありませんが。
この映画を観ていると、欧米では、「自分で運命を切り開くこと」に、大きな価値があるのだな、と感じます。
僕などは、つい、「そんなリスクを冒すくらいだったら、流されてもいいんじゃない?」と思うようなことでも、彼らは「自分で選択すること」を重視するのです。
それにしても、「最高の権力と引き換えにできるくらいの愛」というのを、人は信じることができるのだろうか?
ヒゲとボイン、どちらを選択しても、きっと後悔するんだろうなあ。
いや、「ヒゲもボインも」という道を探るべきだとは思うのだけれどもねえ。