一般的にみれば「他人より劣っていること」だけがコンプレックスの要因となると考えられがちなのだが、実際はそんなにシンプルなものじゃない。
・背が低いこと
・モテナイこと
・勉強ができないこと
・貧乏なこと
・大きな持病があること
そんな「理解しやすいコンプレックス」がある一方で、
・背が高いこと
・異性につきまとわれること
・成績が良いこと
・家族がいつも贅沢をしていること
・病気をしたことがないこと
なんていう「理不尽なコンプレックス」というのは(とくに子供時代には)、あまり珍しくなかったような記憶がある。
「医者だって、自分や家族の病気の経験があったほうがいい」なんて言われると、大きな病気の経験のない人間の心の中には、そういう「理不尽なコンプレックス」が生じてきたりもするのだ。考えてみれば、そんな「経験」なんて、基本的には無いほうが良いに決まっているのに。
人間というのは、理不尽にできているなあ、と最近つくづく感じる。