琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

anego

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昨日の夜、最終回を観ました。結局、全部で3話か4話分しか観ていないわけですが(それでも最近の連ドラとしては、けっこう観ているほう)、話としては面白かったし、さわやかな読後感、といったところでしょうか。でもなあ、あんな2行返信する女とかイヤだよねかなり。それでいて「あなたのメールが楽しみなの!」とか言われてもねえ。しかしながら、33歳のあねごとまさに同世代の僕としては、なんというか、身につまされるドラマでもあります。なんというか、あの閉塞感というか、あんなに仕事がデキるのに、あんなに綺麗なのに、というような女子たちが、「煮詰まっていく」姿を見ることが多いので。傍からみたら、「そんなに年ばっかり気にすることないのにさ」とか思うんだけど、本人の切実さというのは、他人がうかがい知れる以上のもので。それに、プライドが高いと、なかなか妥協もできなくなるんだよね、きっと。あるいは、えっ?と思うような妥協をしてしまうか。
anego」に関しては、キャスティングの勝利というか、まず、篠原涼子ありきというドラマで、僕の中では「スト2」の主題歌が売れた人、というイメージだったんですけど、今回のドラマで、いい役者さんなんだなあ、ということがよくわかりました。

昨日いちばん印象に残ったのは、元同僚の結婚式のあとで、「カラオケにでも行きますか!」と誘ったあねごに対して、「ごめん、このあと用事が…」と去っていく他の出席者たちのシーン。「感動的なスピーチでした!」なんて誉めそやしたあとなのだけれど、結局、あねごは彼らとはもう「一緒」ではない、という現実が伝わってきて僕も寂しくなりました。いや、現実というのは、確かにああいうもので、いちいちそういう「昔の仲間からの疎外感」みたいなものをストレートに受け止めていたら、身がもたないのはわかっているけれど。
ところで、このドラマって、林真理子さんの原作だったんですね。

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