琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

2007年本屋大賞は『一瞬の風になれ』

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一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-

夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女

「予想通り」ではあったのですが、2位が『夜は短し歩けよ乙女』で、しかも1位とかなりの接戦になっていたのは正直意外でした。うちのブログにもこの作品や森見登美彦さんがらみの検索で来られる方が多いな、という印象はあったのですが、ここまで高評価だとは。
1位と2位が抜けていて、そのあとに3位と4位が第二集団、そして残りは団子レース、という感じでしょうか。三浦しをんさんの『風が強く吹いている』の順位が高かったのが嬉しかったのと、伊坂幸太郎さんの根強い人気を再認識。
 しかし、『失われた町』『名もなき毒』の9位10位は、確かに分厚いしあまり読後感が良くない本とはいえ、予想外でした。審査員は、「いまさら宮部みゆきでもないだろ」とか思ってしまうのかなあ。書店員が「読みやすい本」「もう売れている本」ばっかり薦めるようなイベントになりつつあるのは、ちょっと悲しいです。「ライトノベル(的作品)優位」「残念直木賞化」してきている「本屋大賞」には、もう、書店の販促活動以上の意味はないのかもしれません。まあ、選ばれている本は、みんなそれなりには面白かったですけどね。

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