琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

アルゼンチンババア ☆☆☆

アルゼンチンババア [DVD]

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<ストーリー>
仲の良かった3人家族。イルカの島で過ごした楽しい想い出を残し、大好きだった母が死んだ。母を愛し、仕事一筋だった墓石彫りの父はなぜかその日に限って病院に顔を出さず、突然、姿を消してしまった! 半年後、父は町外れに住む変わり者の女の人の屋敷で発見された。そこは広い草原にぽつんと佇む小さな田舎町のなかの異国。昔はタンゴやスペイン語を教えていたらしいが、今はちょっと頭がおかしくなって怪しい呪文を唱えているとみんなが噂する謎の“アルゼンチンババア”。母親の供養もほったらかして、どうして父がそんな人のもとに!? 一人娘のみつこは勇気を奮い起こし、父親奪還に向かうのだが・・・。気のいい町の人々を巻き込んで、父親をまともな(?)世界に取り返そうと奮闘するみつこが目にした屋敷の内部の光景は、温かな陽だまりのように気持ちよく、不思議にしあわせな空気が満ちていた。

 とにかく、掘北真希さんがけなげで可愛いです。なんのかんの言っても、堀北さんがここまで「等身大の役を演じた」作品はあんまりないんですよね。しかし、この映画の「見どころ」って、実は堀北さんの制服姿だけなんじゃないだろうか、という気もしました。
 いや、ある種の「癒し系映画」を指向しているというのはよくわかるんだけど、あんな目に遭わされたら、ミツコは絶対そう簡単には父親もユリも許せないと思うんですよね。みんながあまりに「物分りが良い」ので、僕はかえって感情移入できませんでした。後半の展開も「なんて御都合主義な!」という感じでしたし。この「帳尻合わせ感」は、『スパイダーマン3』と同レベル。
 キャスティング(というか、出演者のやる気?)としては、役所広司さんは巧いんだろうけどいつもと一緒だし、アルゼンチンババアは、「変なメイクや服装で『不気味なババア』に見せようとしている」のだろうけど、役者さんが頑張れば頑張るほど、「でも、鈴木京香だものな」って、変に安心してしまうというか、全然気持ち悪くなれないんですよね。
 まあ、あんまり不気味で観客に嫌悪感を抱かせるようではダメなんでしょうけど……

 「堀北真希らしい堀北真希」が好きな人以外には、ちょっとオススメしにくい映画です。
 こんなふうにしか映像化しようがない映画なんだろうな、とは思いますが、あんまり「アルゼンチン」の意味ってないよね……

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