- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2008/07/09
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1989〜1997年に4本の映画が製作されたシリーズが復活。バットマンの誕生秘話に焦点を当てる。少年時代に両親を殺されたブルース・ウェインは復讐を誓って成長するが、犯人は殺害され、彼は行き場のない怒りに苦しむ。謎めいた「影の軍団」から戦闘技術を学んだブルースは、ゴッサム・シティで亡き父の大会社を受け継ぎながら、バットマンに変身して悪と戦うようになる。
映画『ダークナイト』の感想を書く前に、こちらをまず紹介しておきます。
僕は『アメコミ映画』=「面白くない」(まあ、『スパイダーマン』は嫌いじゃない)という先入観を持っており、「日本人にはウケない映画」なんだろうなあ、と常々感じていました。
しかしながら、『ダークナイト』がものすごく好評なので、やはり「予習」が必要だということでこちらをDVDで観たのですが、予想外に楽しめましたよこれ。
主人公の初期設定が「幼い頃に目の前で両親がひどい殺され方をした大富豪」なんていうのは、日本人にはちょっと感情移入しにくいと思われるのですが、このブルース・ウェインという人物が、とにかく「金と力にあかせて、いろんな設備を開発しまくる」というのが、けっこう爽快なんですよね。その金、もっと有効な使い方があるんじゃないのか?と言いたくもなるんですけど、彼は「美学」にこだわったヒーローなのです。
そして、僕をひたすらなごませてくれるのが、ウェイン家の執事のアルフレッド!(マイケル・ケイン)
この「THE 執事」ともいうべき爺様が、ものすごくいい味を出してくれるんですよ。いくらでも自分がいい思いをできそうなのに、ひたすら「ブルース坊ちゃま」に尽くす(その一方で、チクチクと含蓄のあるセリフを投げかける)このキャラクターには、本当に萌えまくり。本当にこの人には長生きしてもらいたいものです。
まあ、ベタなハリウッド映画っぽい作品ではあるのですが、「正義とは何か?」みたいなものを真摯に突きつけてくるところもあり、今までの「脊髄反射的な悪党と絶対正義の戦い」というハリウッドのアメコミ映画とは一味違った作品になっていると思います。
とりあえず、『ダークナイト』を楽しむためにもおすすめしておきます。
しかし、渡辺謙、これは微妙な役だよなあ……