http://psychodoc.eek.jp/diary/?date=20050901#p01
これは、間違いなく「ものすごく参考」にしているのだと思います。あまりにも話の小道具まで似すぎているし。「ブラックジャックによろしく」の著者本人の意図というより、編集者がかき集めてきた「参考資料」を「ネット上の文章だから」ということで、あまり手を入れずに書いてしまったのかもしれません。
でも、おそらく「医学」とか「医療現場」に関して、無知ではないにしても専門家ではない「ブラよろ」の制作サイドにとっては、自分の知識や言葉の範囲だけでああいうマンガを書けるはずもなく、たぶん、これまでもいろいろな「参考文献」に基づいていたのだとは思うのです。いままで問題にならなかったのは、うまく元の文章の風味を消していたか、相手側が気付いていなかっただけなんでしょうね。そして、現実問題として、全くのオリジナルなんていうのが、どこまで存在しうるものなのか?
ただ、このコメント欄を読んでいて思うのは、別にここに書き込んでいる人たちはあのマンガを愛している人たちではなさそうだし、「サイコドクター」の風野さんは、この「盗用 or 過剰引用」に対して、「どうしようかな」と書かれているだけで、現時点ではものすごく怒っているようには見えないんですよね。あの人気マンガの関係者も読んでいるのか、ふーん、とか、そういう感じ。もちろん、苦労して書いた表現を盗まれるのはいい気分ではないでしょうし、だからこそ、こういうふうに取り上げられてはいるんでしょうけど。
僕に伝わってくるのは、ゆるやかな不快感、というレベルの話なんですが。