琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

シャアへの鎮魂歌 わが青春の赤い彗星 ☆☆☆☆

シャアへの鎮魂歌 わが青春の赤い彗星

シャアへの鎮魂歌 わが青春の赤い彗星

 あの「シャア・アズナブル」の声優である池田秀一さんの半生記ということで、往年の『機動戦士ガンダム』ファンにとっては非常に興味深い本になっています。正直、後半の「Gacktちゃん」(…って、「ちゃん」づけはないだろいくらなんでも……)との交遊録などは、「有名人と友達なのを自慢している」みたいで「あんたシャアなんだから、そんなにヘラヘラすんなよ!」と言いたくもなるのですが、前半〜中盤の「声優になったきっかけ」とか「声優として注意していたこと」には、思わず唸らされてしまいました。

 最終回の、シャアがアルテイシア(セイラ)に対して別れの言葉を告げるシーンで、シャアは「お前ももう大人だろ」と言います。
 ここで大事なのは、「お前ももう」と表現しているところなのです。普通ならば「お前は大人だろ」でもいいんです。この「も」には、シャア自身も入っていると考えられるし、「もう」には「そろそろ」あるいは「いい加減に」という想いが込められています。自分もアルテイシアも、嫌でも大人になっており、それぞれに自分の進むべき道がある、もう昔には戻れないんだよと、諭すつもりで僕はこのシーンを演じています。
 アルテイシアには、大人の女として大事な人と戦争以外の道を歩んで欲しい、彼の、兄としての想いを告げてきるんです。


シャア 「ここもだいぶ空気が薄くなってきた。アルテイシアは脱出しろ」


セイラ 「兄さんはどうするのです」


シャア 「ザビ家の人間はやはり許せぬとわかった。そのケリはつける」


セイラ 「兄さん!」


シャア 「お前ももう大人だろ、戦争も忘れろ。いい女になるのだな。アムロ君が呼んでいる」


セイラアムロが?」

                         (『機動戦士ガンダム』第43話『脱出』より)

 ああ、こうして引用しているだけで、また『機動戦士ガンダム』を観たくなってしまいました。なんて名作なんだ!
 この「いい女になるのだな」って、カッコよかったよなあ。小学生時代、よくマネしたものです。何回練習しても、シャアみたいにはなれなかったけど……

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