- 作者: 水野敬也,小林昌平,山本周嗣
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 文庫
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内容(「BOOK」データベースより)
本書は、今まで世の中に存在した何千何万というビジネス書、自己啓発書の類の本では、おそらく一度も体系化されることのなかったスキルの解明を試みた、まったく新しいコミュニケーションの教科書です。あらためて「ウケる」人の無数の会話を地道に整理していくと、誰でもマネすることができる有限のパターンの組み合わせに分解できることがわかってきました。現実の「ウケる人」たちは、財力や美貌といった得がたい才能ではなく、意欲と努力により上達可能なコミュニケーション能力をもって、豊富な人脈を築き、充実した人生を送っています。読者の方々も「ウケる人」の会話パターンを学ぶことによって、「笑い」を武器に人間関係を切りひらくコミュニケーターへと成長し、ビジネスや恋愛がもっとスムーズに、もっとうまくいくようになるでしょう。
初読の感想。
うーん、現実にこの本に出てくる「スキル」を日常会話で使いまくっているヤツがいたら、ウザくってしょうがないんじゃないか?
僕が内向的で「どうしても必要なとき意外は口を開くのもめんどくさい」とというタイプだからなのかもしれませんが、この本で紹介されている「ウケる会話」って、みんな「お前はタイコ持ちか!」と言いたくなるようなものばっかりなんですよ。
正直、ネタとしてもあまり笑えないと思います。少なくとも、現在僕が置かれている環境でこんな会話をしている人がいたら、みんなドン引きなこと間違いなし!
「お笑い芸人になるための入門書」「合コンでのトーク指南書」としてなら、わからなくもないのですけど……
でも、読み終えてしばらくしてから考えてみたのですが、人間って、このくらい極端にやらないと「変われない」のかもしれませんよね。それこそ「お前バカなんじゃない?」とか「お世辞ばっかり言いやがって!」とみんなに呆れられる、あるいは自己嫌悪に陥るくらい徹底的にやらないと、「コミュニケーション技術」っていうのは向上しない、というのもひとつの現実のような気がするのです。
「他人とうまく話せない」という人(というか、「他人とうまく話せる」という自信がある人のほうが少数派だと思いますが)には、「騙されたと思って、一度目を通してみる」価値はある本です。
いや、こういうコミュニケーションにいちばん大事なのは「間」だったり、「その場の雰囲気をつかむこと」だったりするので、「こんなことができるんだったら、こんな本読む必要ないだろ!」とは思うんですけどね。