「悼む人」 天童荒太(文藝春秋)
「告白」 湊かなえ(双葉社)
「出星前夜」 飯嶋和一(小学館)
「ジョーカー・ゲーム」 柳広司(角川書店)
「新世界より」 貴志祐介(講談社)
「テンペスト」 池上永一(角川書店)
「のぼうの城」 和田竜(小学館)
「ボックス!」 百田尚樹(太田出版)
「モダンタイムス」 伊坂幸太郎(講談社)
「流星の絆」 東野圭吾(講談社)
以上10作品なのですが、まあ妥当といえば妥当なのかな、と。
それは逆に、「こんな面白い作品があったのか、と書店員たちが『発掘』した作品を世に問う」という「本屋大賞」の理念が年々薄れてきていることの裏返しなのかもしれませんが。
このなかでそんなに名前が売れていない作品って、「出星前夜」「ボックス!」くらいのものでしょう。
このラインナップを見て思ったのは、毎年いる「ひとりで2作品ノミネート」の作家が今年はいなかったことと、恋愛もの、家族ものが入っていないこと。重松清『とんび』とか、桜庭一樹『ファミリーポートレイト』あたりはいかにも入りそうだったのですが、いずれも落選。
道尾秀介さんも、『ラットマン』『カラスの親指』のどちらかは入るのではと予想していましたが洩れています。
書店員さんたちが大好きな森見登美彦さんや万城目学さんも入っておらず、歴史を題材としたものも含めて「架空世界の冒険モノ」が目立つ印象です。
こんな情勢だから、みんなフィクションの世界で現実を忘れたいのだろうか。
あと、分厚い本が多いな今回も……
いちおう、いまの時点での予想としては、◎新世界より ○告白 ×のぼうの城 にしておきます。
でも、今回はすでに4作品読んでいて、「悼む人」もあと3分の1くらいなので全部読むのは例年よりラクかな。
『テンペスト』あたりがヤマだろうなあ。
ちなみに、これまで読んだものの感想を再掲しておきます。
- 作者: 湊かなえ
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- 作者: 柳広司
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- 発売日: 2008/08/29
- メディア: 単行本
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- 作者: 貴志祐介
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/01/24
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- 作者: 貴志祐介
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