琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

サイドウェイ ☆☆


 教師をしているマイルスはバツイチで小説家志望。ワイン通のマイルスは親友のジャックの結婚前、二人でカリフォルニア州サンタバーバラ郡のワイナリー巡りに出かける。独身最後のひと時を極上のワインとゴルフで楽しもうというマイルスの思惑をよそに、ジャックは女をひっかけることしか頭にない。マイルスとジャックは、旅先のレストランで美人のマヤと出会う。調子のいいジャックは婚約者がいるのにナンパした女性とうまくやっているが、結婚に破れ、小説家の夢もどうなるかわからない、何もかもうまくいかないマイルスは、マヤにひかれつつも一歩が踏み出せずにいた。

小日向文世生瀬勝久菊地凛子鈴木京香の日本人キャストでリメイクされた映画が公開されていたのですが、日本人キャスト版のネット上での評判は「可もなく不可もなく」。とりあえずアメリカ版のDVDをレンタルで観てみました。

「とくにワイン好きというわけでもない僕にとっては、なんか全然しっくりこないというか、どこが良いのかわからない映画」というのが、観終えての率直な印象です。
最大の難点は、「登場人物に感情移入できない」こと。
主人公・マイルスに関しては、ナンパ師ジャックに巻き込まれてかわいそうだな、とは思うけれど、「結婚式を1週間前に控えているのに、ナンパとセックス三昧の男」ジャックと、ステファニーをはじめとする、彼に見事に引っ掛かる女たちを観ていると、「なんて欲求不満な連中なんだ……」という気分にしかなれません。ヒロイン・マヤも、明らかに「誘ってきている」感じで、なんだかねえ……
自分が「アラフォー」なだけに、「中年男女の欲望なんて、こんなもんだろ?」と決めつけられているようで、不愉快になってしまいました。
おまけに、ワインに関する蘊蓄にも「興味なし」ときては、この映画を楽しみようがない。
うーん、アメリカ人にとっては、この映画の登場人物たちのような「セックス観」ってそんなに違和感がないのかもしれないけど、僕はついていけませんでした。
「結婚式1週間前に、わざわざナンパ旅行に出る男」って、アダルトビデオの設定みたいだし、いくらなんでも結婚相手に失礼だろう、と。

欧米人にとっての「良い映画」のなかには、ときどき、僕には理解不能な作品があるんですよ。
『オーシャンズ』シリーズとか、『007』とか、正直、何が面白いのかよくわからない。

なんでこの映画をわざわざ日本人キャストでリメイクしようとしたのか、僕には理解できません。
マヤ=鈴木京香だったら、少しは共感できるのかな……
とりあえず、日本版『サイドウェイズ』も、DVDが出たら、レンタルで借りてみて比べてみようとは思いますが。

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