- 作者: 麻耶雄嵩
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/08/06
- メディア: 単行本
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Kindle版もあります。
- 作者: 麻耶雄嵩
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/10/31
- メディア: Kindle版
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内容紹介
【「このミステリーがすごい! 2015年版」第2位】
【「週刊文春2014年ミステリーベスト10」第3位】
隣の小学校の先生が殺された。容疑者のひとりが担任の美旗先生と知った俺、桑町淳は、クラスメイトの鈴木太郎に真犯人は誰かと尋ねてみた。殺人犯の名前を小学生に聞くなんてと思うかもしれないが、鈴木の情報は絶対に正しい。鈴木は神様なのだから――(「少年探偵団と神様」)。
衝撃的な展開と後味の悪さでミステリ界を震撼させた神様探偵が帰ってきた。他の追随を許さぬ超絶推理の頂点がここに。
僕自身は、『このミス』上位の作品で、1位はとりあえず読んでみる、2位以降に関しては、自分好みだと感じたものは読む、という程度のスタンスで、「ミステリ好き」とは言いがたいのですが、この『さよなら神様』は、なんだか気になりつつも、これまで、手にとる機会がありませんでした。
物語の冒頭で、いきなり犯人の名前を挙げる、「神様」鈴木。
なんなんだこれは、そして、謎解きに関しては、意外というよりは、なんだかどうも現場のイメージが掴みづらくて、推理も中途半端な感じだし、なんか消化不良の短編が続くな、うーむ、これで『このミス』2位?とか、思いながら読んでいました。
でも、最後には、この「神様」が犯人を当てられる理由が、とんでもないトリックとともに暴かれるはず!と、それを楽しみにしていたんですよね。
ところが、最後まで読んでみると……
ネタバレになるので、もちろん書きませんが、「そういうオチかよ!でも、僕のモヤモヤは、どこに持っていけば良いんだ?」とボヤきたくなるような後味の悪さ。
ただ、「そういうふうに来たのか、やられた……」という爽快感みたいなものもあって。
そうか、あれは「設定」だったのか……
これ、「ミステリ慣れ」している人のほうが、たぶん、面白く読めるんじゃないかと思います。
こういう作品で、どこまでを「あり」にするかって、個人差もあるだろうし、大変微妙なものだろうけど。
- 作者: 麻耶雄嵩
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/07/15
- メディア: 文庫
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