死者15万人超と予測され、現地ではこれから食糧問題や衛生状態の悪化による伝染病の蔓延が心配されている。僕はどうしてもこの地震にまつわるエピソードを、いくらそれが「助かった」という美談であっても、興味本位で取り上げるのには抵抗がある。たぶん助かった人々にもこれから「みんな死んでしまったのに、自分だけが生き残った苦悩」というのがあるのだろうし、15万人の死者の前では、どんな美談も押し流されてしまうような気がする。もちろん後世のための教訓にすることは大事なのだろうけど。
もちろん、「犠牲者がひとりやふたりだったら、興味本位でいろいろ書いてもいい」ということにはなってもいけないのだが。