琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

無感動の放課後

昨日↑を観にいったあとに、彼女に「どうだった?」と聞いたら「うん、まあ面白かったよ」という反応で、けっこう苦労してチケットを取った僕としては、なんだかとても消化不良な感じがあったわけですよ。僕はけっこう感動していたので。
それで、「キミは(本当は、「キミ」なんて呼ばないけど)、あまり物事に感動しないよね。せっかくいろんなものを観に行っても、面白がっているのかつまらながっているのか、全然わかんない」というような話をしたら、彼女側から「あなたのほうこそ、コンサートの後は『どうだった?』って、まず聞いてくるけれど、その前に自分の感想を言うことなんてないじゃない」というような返事がきて、僕たちは、お互いが「感情表現がうまくできない生き物」であることを認識する羽目になったのです。
自分が面白いと思ったものを、表立って面白いという前に、まず周りの評価を気にしてしまうという悪い癖。
「面白いから」ではなくて、「笑うべきところだから」笑ってみたり、「腹が立っているから」ではなくて、「怒るべきところだから」怒ってみたりしているように感じて、なんだか、自分の感情というのが無くなっているんじゃないかと思うことがあるんですよね。それは、年々ひどくなる一方で。「感情のコントロールができるようになっている」といえばカッコイイのかもしれないけど、コントロールできるようなのは、既に「感情」じゃないよなあ。

アクセスカウンター