琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

あの「琥珀色の戯言」が公開する、アクセスアップを呼ぶ「見出しのテクニック」

日本語必笑講座 (講談社文庫)

日本語必笑講座 (講談社文庫)

↑の本を読んでいたら、「週刊誌のことば」という項に、こんなふうに書いてあったのです。

 さて、そういう週刊誌であるが、ことばづかいの面からこれを研究してみると、なかなか面白いのですよ。はじめに言った、悪態のつき方という文化として。
 人の名前の上に”あの”という言葉をつけることを発明したのは「週刊S」だと思う。たとえばそこが、この私のことを誌面に取りあげるとすると、こういう見出しになるのだ。
「あの清水義範が自分の新聞で週刊誌につけたイチャモン」
 あの、がついているだけで、インチキな成りあがり者が図にのりやがって、という感じがプンプンと匂うでしょう。
 そしてもうひとつ、これも元祖は「週刊S」のような気がするが(その文化的影響力は認めざるを得ない)、今ではすべての週刊誌に広がっている言葉づかいが”体言止め”である。
 たとえば最近の巨人の野球はどうしようもないぞ、という記事には、こういう見出しをつける。
「見ちゃいられないこれが最近の巨人の『野球』」
 最後に名詞を持ってきて、カッコで強調したりするのだ。すると、すごく最低、というムードがビンビンと伝わってくる。今、すべての週刊誌がこのことばづかいをしている。
「叙勲にうかれる○○大臣がやったこと」
「妊娠だけではない、ここへきてささやかれるアイドルSの前身」
「国際化がきいてあきれる日本の外交官僚」
 実になんとも、ねえ。みんな意地悪なんだから。

 そして今現在、こういう「週刊誌の見出しテクニック」が、WEBに蔓延しているわけです。とか言いながら、とくに意識していたわけでもないけれど、僕のよく使ってます。”体言止め”とか”「」”なんて、もう使いまくりです。
 あと、ここに書かれているもの以外で、僕が意識している「見出しテクニック」としては、
(1)なるべくみんなが知っているような有名な人やモノの固有名詞を入れるようにする。
(2)〜の「理由」「秘密」「謎」「わけ」などの「ちょっと続きを読んでみたくなる言葉」で締める。
(3)タイトルが思いつかないときには、引用文、あるいは書いた文章のなかで、いちばんインパクトのある言葉をそのままタイトルにする。
(4)「mixi」とか「はてなブックマーク」なんていうネット関連の言葉を入れてみると、興味を持ってくれる人が多い。
(5)本当は、「名指しで悪口」が、いちばん一時的には効果がありそうなんだけど……

というわけで、実験的にこういうタイトルをつけてみたのですが、はたして効果のほどはいかに。
しかしながら、”あの”「琥珀色の戯言」という部分で、すでに「は?あんた何者?」と思われている可能性が高いのですけど。

アクセスカウンター