琥珀色の戯言

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『SISTERS』感想


参考リンク:『SISTERS』(公演情報

【あらすじ】
舞台は・・・ある寂れたホテル。
このホテルの女主人でありレストランを切り盛りしていた操子が数ヶ月前に亡くなった。
今は彼女の夫であり、このホテルのシェフである三田村優治(中村まこと)がホテルを経営している。
しかし、操子の死後、客は遠のき、優治の料理の評判もいまひとつ。
そこで優治と従業員の稔子(梅沢昌代)は、優治の従兄弟で、東京のビストロでシェフをしている尾崎信助(田中哲司)にレストランの新メニューを作ってもらうよう依頼した。
新婚である信助は、妻の馨(松たか子)と共にこのホテルにやって来る。
このホテルの一室には10年ほど前から、操子の兄であり小説家の神城礼二(吉田鋼太郎)が娘・美鳥(鈴木杏)と共にひっそりと暮らしていた。
美鳥が馨に近づいてくことにより、馨の隠された過去がじわじわと忍び寄ってくる。

 北九州芸術劇場で、2008年8月9日の夜の部を鑑賞。
 松たか子さん主演ということで、内容も確認せずにチケットを取り、観てびっくり。これは重い、あまりに重い……
 観終えたあとで知ったのですが、長塚圭史さん作だったのですね。それを知って納得してしまいました。
 「親による子供の虐待」と、虐待を受けたあとも、そのトラウマに悩まされる人生を描いた作品なので、内容的はかなりハードでした。デートで観にきたカップルはドン引きしてたんじゃないかなあ。松たか子鈴木杏共演だし、姉妹愛を描いた楽しい舞台なんだろうな、と勝手に思い込んで観にいった僕はもう本当に圧倒されっぱなし。
 それにしても、松さんは、「こういう演技しかできない」のか、「こういう人物をあえて演じている」のか、今回もちょっと微妙でした(僕は大好きなんですけど)。鈴木杏さんは若いけど上手いなあ。松さんよりも、よっぽど「舞台女優っぽい」感じ。
 個人的には、あまりに登場人物(とくに馨)のせりふが最後のほうは演説みたいになっていて、ちょっとそれが鼻についたかな。言っている内容は正しいし、それを観客に伝えたい気持ちはわかっても、それを全部せりふとして口に出されてしまうと興醒めしてしまうんですよね。

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