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【ストーリー】
長崎県波切島。喘息の療養中に両親に連れられて船釣りに出た小学生の奈緒子は、
誤って海に落ちてしまう。そんな彼女を雄介の父親は助け命を落とした。
それから数年後、雄介は“日本海の疾風(かぜ)”と呼ばれる天才ランナーに育ち、
奈緒子はそんな彼と偶然再会する。
だが、ふたりの時間はあの事故の日以来止まったままになっていた。
やがて彼らの複雑な事情を知った陸上部の西浦監督が、奈緒子をマネージャーとして迎え入れる。
こうして奈緒子と雄介、高校駅伝長崎代表を目指す部員たちの忘れられない夏が始まるが……。
「上野樹里に駄作なし」という先入観を持っている僕としては、正直ちょっとがっかり。
原作は、ほんの少ししか読んだことがないのですが、この映画の設定での奈緒子はあまりにも存在感に乏しいというか、わざわざ雄介の心の傷をえぐりにやってくるストーカー女にしか見えません。応援されたくらいで速く走れるんだったら苦労しないだろそもそも。
この映画、肝心の駅伝のシーンがあまりにも非現実的なんですよね。
クライマックスの主人公とライバルのデッドヒートは、併走しながらどちらかが急激にバテては盛り返し、ペース乱れまくり。この人たちは、もっと真面目に「駅伝の走り」をしたほうが絶対に結果的には速く走れるんじゃないかと思わずにはいられません。でもまあ、こういうのって、淡々と走っている姿だけでは、「映画として面白くない」と製作側は感じたのでしょうね。そして、ベタな西浦監督の「難病」。いや先生、それはちゃんと心カテしてみたほうがいいんじゃない?あきらめる前にさ。
ただ、「人が走っている姿」っていうのは良いものではありますね。僕は走るの苦手だけど。
まあ、「普通の人を演じている上野樹里さん」が観られるという点では希少な作品ではあるのですが、「普通の女性役の上野樹里の真髄」を観たいのであれば、
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この映画の上野樹里さんはすごいです。
しかし、『奈緒子』って、原作もこんなのだったの?